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県民を向いていない、中身のない知事提案説明


 21日、9月定例会が開会された。田中知事の提案説明は期待通り(?)、中身のないものであった。自画自賛といっても心がこもっていない、認める人は少なく、薄っぺらな内容である。補正予算も土木部予算等に緊急性など、うなずける提案もあるが、コモンズ支援車整備費は単に塗装費を削減したりグレードを下げたが、各地方事務所に車を配備するというだけである。議員から提案した乳房検診車など、県民が本当に必要として求めているものを調査研究したのだろうか。ほぼ全額が宝くじ事業団からの拠出金といえども軽薄に使用するべきではない。

 木製ガードレール設置費については、国土交通省で予算がつかなかったからといえ、林野庁の事業予算からこじつけのように利用しようとする姿勢はいかがであろうか。しかもその予算審議の委員会は農政林務委員会でなく土木住宅委員会である。サプライズ症候群の症状を持つ知事は仕方がないとは言え、その周りにサポートしなければならない職員まで、同じ病気にかかってしまえば本来の機能がストップしてしまうことになる。

 その木製ガードレール設置費に当てようとする事業は、「森林づくり交付金」であり、その実施要綱を見れば『趣旨:森林づくり交付金は、これら森林や山村をめぐる諸情勢を考慮すると共に、地域の力を最大限に引き出しつつ、重視すべき機能に応じた望ましい森林の整備・保全及び山村地域の活性化を推進するため、都道府県が作成する総合的な事業計画に基づき、関連する諸施策を効果的かつ効率的に展開しようとするものである。』としている。更に目標及び事業計画の項では、『知事は、本交付金による事業の実施に当たり、目標を設定すると共に、その達成のために総合的かつ一体的な事業計画を作成するものとする。』と記載されている。

 林務部ではいつこのような総合的な事業計画を作成したのだろうか。一体的な事業計画はいつ作成されたのだろうか。この件は林務委員会で徹底的に調査審議をしていただかなければならないであろう。その上で交通安全施設としての事業展開するのに、どのような結びつきがあり、山村地域の活性化につながっていくのか。交付金の該当整備施設は「環境展示施設」であるとしているが、展示施設であるならば土木委員会の交通安全施設とは異なるものである。疑問点は限りなく出てくるが、林務委員会での審議結果がやはり必要であることには間違いはなさそうである。

 一つの例を挙げてみただけであるが、今定例会に向けての知事の提案説明は、県民を向いた予算編成でない、中・長期計画に基づいた施策に関係なく、場当たり的で思いつき予算編成であることが明白である。しっかり議論をしていくつもりであるが、大事なことは議会村だけが承知しているのでなく、県民に理解が得られるような審議を経て、しっかり説明をしなければ単なる「知事いじめ」と捉えられてしまう要素が含まれていることに、注視していかなければならないであろう。