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技術集団としての 土木部のプライドを


 14日、土木委員会 昨日に引き続き「淺川河川改修整備計画」問題に質疑が集中した。私や各委員からの質問に対しての答弁に、本当に県のトップの技術者なのかと疑いたくなるようであった。別に職員を攻めるつもりはないのだが、政治的判断は知事がすればよい。判断を間違えれば知事自身が責任を自ら取ればよい。土木部は技術者として本来、流域住民の安全を確保することを第一義に、基本として考えることが大事ではないのか。

 確かに戦挙で選ばれた知事の命令というのか意向に添い、職員として計画実行をしていかなければならない職務義務を負わなければならないことも承知しているが、事務所による「耐震強度偽装問題」と同じである。分からなければ安全を無視してもよいのか。「私に弱いところがありました」と、姉葉氏は証人喚問で証言していた。やはり設計技術者としてやってはいけないことをやってしまい、自ら反省をして国民に謝罪
をしたのではないか。これがよい見本である。

 県民の安全を守らなければならない土木部の技術者集団として、しっかり土木部としての考えを表に出すべきである。少なくとも安全性を捻じ曲げるような整備計画案を示してはいけない。本当のプロフェッショナルとしての自負を持ってもらいたい。それでも明確に指示をしたがらないで、暗に自分の意向をやらせようとしている知事に、県民の皆さん、流域住民の皆さんのためにも安全性を担保できない計画は出せません。どうしても出さなければいけないのなら、知事が記者会見で公表してからにしてください。と言えないかな。

 土木部職員の立場上の気持ちも分かるだけに、辛いところもあるが本来の技術者に戻るべきである。地域住民の合意が得られない限り、国土交通省は認可することは出来ないと以前言明しているのである。それにしても昨日の「広報ながのけん」の記事はいただけない。すでにご覧なっている方も多いと思うが、見出しだけでも紹介してみよう。

信州・長野県の新しい治水対策が、確実に、着実にスタートしています!
2つのダムを破棄した諏訪地方では  17年3月9日すでに国土交通省が認可!
(記事の中では「流域にお住まいの方々とともに作り上げた新しい計画は、・・・」確かに諏訪の砥川では、いろいろの議論の中で結果的に合意したことは事実であるが)
そのすぐ横に
長野市・淺川でも 17年11月28日ダムを破棄し、新しい計画を発表
  一日も早い認可を目指します
!(記事の中では住民との合意の話は記載してない)

 これだけ見ればすぐにでも国土交通省は、諏訪地域と同じようにすぐ認可されると思うだろう。しかし流域住民とはこれから説明会を始めるのである。しかも計画の中での「ため池」利用についても土地改良組合とも合意が得られていない。地元の長野市長は「国が当初の全体計画を認可している。地域住民も求めている安全度が程遠くなっている。として、目標を完全に満たした河川整備計画を策定した上で、国の認可を得ることを望む」としている。これだけでも国が求めている「地域住民の合意が得られなければ認可できない」、としている要件に当てはまらないではないか。

 私はこの記載記事を土木部が関与していなければよいがと思っていたが、原稿は土木部が提供したと答弁を受けたときは、本当に情けなくなった。思わず技術集団が欺瞞的な誇大広告をするべきではない。と語気を強めて反省を促した。もう少し技術者としてのプライドを持っていただきたいものである。