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権力に溺れたか 問題発言の澤田副知事

 定例会に入ると何かと用事が増えるものである。22日の知事提案説明以降、議案審査のほか公用イベントを始め、多種多様な仕事が入ってくるが、それらをこなしていくことも議員の役目の一つである。22日定例会開会前に志昂会控え室に澤田副知事が保科会長を訪れた。訪問の趣旨は今定例会に教育委員の人事案件を提出するとのことであった。そのこと自体は事前に説明をするという作業においては不思議なことではない。しかし、人事案を定例会開会直前に説明に来ることそのものが、本来失礼なことだ。もっと早く準備され早い段階で各会派に打診する配慮が必要ではないのか、といつもながら感じているところである。
 
 ともあれ訪問の趣旨は理解できたがその際の会話の中で、澤田副知事は「教育委員の人事案及び、提出した廃棄物条例案や温暖化防止条例案などを是非通していただきたい。」と要望されていた。ここまでは副知事の仕事としてゆるされる範疇であり会派としても拒む必要もなく、話だけは聞く心の準備はあるつもりである。そのあとに「通してもらえれば政務調査費の件は自由に使用できるようにしたい」というような内容の話をしたという。澤田副知事は以前、東部町時代に保科会長が東部町長と澤田副知事が町立病院院長という間柄の仲であったため、許された範囲の冗談と受け止めていたが、本日他の会派にも同じようなことをいってお願いしていたとのことである。
 
 そうであれば冗談が冗談でなくなってしまう。今回の特別職報酬審議会の答申内容での政務調査費の考え方は、法律的にも議員報酬の実質取得分と捉えていることを見ても根本から間違っていることは周知の通りである。しかもその使用方法についても現在の県議会は、全て領収書を添付して全国一の透明性を図っている。それを当然知っているはずである。知っていながら言っているとするならば断じて許せることではない。副知事自身が誰から聞いたかは定かではないが、失礼を省みず言わせてもらえれば昔の県議会はある面ではノーチェックの時代もあったと聞き及んでいるが、その時代に戻っても良いとの意味であるならば大きな間違いである。今の県議会は少なくとも政務調査費の使途方法や報告の義務は、間違っても昔には戻らない。
 
 第一、議員に法的に与えられている政務調査費を楯に、提案している人事案や条例案を通していただきたいなどと、時の副知事が闇取引するような行動はあってはならない。厳しい追及をされる前に即刻、澤田副知事は謝罪をするべきである。さもなければ、議会がそれぞれ同意及び可決するにしても、しないにしても大きな問題が残ってしまう。人事案を同意としたら「議会のみなさんは政務調査費の使い方の提案に納得した上で同意を頂いた。今後は『使途についての告発は取り下げたうえ、自由にお使いいただけることになります。』ということになる。」条例案においても同じことである。不同意及び否決した場合は、「政務調査費はあくまでも議員報酬の一部としてみなし、使途についての告発の件は引松葉氏らがおこなっている訴訟を引き続き見守ります。」となるだろう。

 今の県議会は、政務調査費を餌にされて議決の考えが変わるような県議会ではない。むしろそのような行動をしている、県の考え方そのものを批判されなければならないであろう。余りにもの権力に溺れた澤田副知事さん、時代錯誤もいい加減に目を覚ましていただきたいものだ。長野県のトップは余りにも権力のうまさに気でも狂ったのか。県と議会の信頼の上に築かれた議論の場を、最もやってはいけない闇の世界での、取引の場にしようとしている。

 このページを見たマスコミ関係者は「包み隠しのないガラス張りの県政」といいながら、この醜い暗闇の県政の実態を堂々と県民の皆さんにお知らせするべきではないか。どんなに末期政権であろうが、やってはいけない県政運営の最低の規範は守るべきであろう。県会議長に申し上げたい。これらの澤田副知事の言動と行為を明確に撤回の手続きを踏むまでは、人事案及び条例案の審議は凍結するべきと申し上げたい。

 何の準備期間もなく、いきなり副知事になり『有頂天』になってはいないか。頭を冷やして冷静に自分の立場を考え、長野県の副知事として何を視点において、何をしなければならないか、よく反省してみるべきである。県議会は今、2月定例会に提案された議案等に対し、心の中には怒り満載の情況ではあるが、冷静に判断していこうとしているのだ。澤田副知事の行動が遅れれば大変なことになる。最も県の中枢が全てこのような考え方で凝り固まっているならば、何を語りかけようとしてもムダかもしれない。

 それでも一人ぐらいは『ご注進』申し上げる側近ぐらいはいるだろう、と思いたいがこれも無理だろうか。破れかぶれの県政運営だけは、220万の県民の皆さんのためにやってほしくはない。これだけは聞き入れていただきたいものである。