現在位置:ホーム»としみつTime'sトップ»記事別ページ

上水内郡小川村高府  大西芳雄様

 2月定例会最終日の3月27日に議会事務局を通じて私宛に一通のはがきが届いた。「百条委員会」に対する厳しいお叱りの内容である。通常このような「抗議」と思われるはがきや手紙には、住所・氏名は書かれておらず匿名が多い。しかしこの葉書には郵便番号・住所・氏名がはっきり書かれていた。私は抗議でなくご提言の葉書と捉え返事を書くことにした。最終日の慌しい合間をぬって、ご理解いただきたい一心で一生懸命返事を作成し投函した。

 先日その封書は「あて先住所不明」で志昂会へ戻ってきてしまった。残念というより悔しさでいっぱいである。差出人は偽名であったがもしこのブログを見ている方であれば、その返書を公開するので読んでいただきたいものである。この文面だけではご理解できないと思うので、是非志昂会控え室へ来て「明日の長野県づくりのために」意見の交換をさせていただきたい。
  〒381-3302  上水内郡小川村高府  大西芳雄様

大西芳雄様

 前略 日頃は県政や県議会にご関心を頂いておりますうえに、貴重なご提言を頂き感謝申し上げます。
 ご指摘いただきました「百条委員会」設置に対し、県民の皆さんがご理解できないでいることは、県議会としても努力を欠いてきたことでもあり、大いに反省いたしているところであります。百条委員会設置に至る経過も、委員会審査の経過も詳しくお話させていただける機会が得られれば幸いですが、もとを辿れば、何事も包み隠しなくガラス張りの県政を標榜してきた田中知事が、県条例に基づき公開を求められた情報を公開していれば、百条委員会設置もありえなかったと思います。更に2年度にまたがっての総務警察委員会の集中審査においても、誠心誠意答えてくれていたならばと残念でなりません。
 
 百条委員会を設置したからこそ、疑惑であった事項が事実として明らかにされてきました。百条委員会では多くの事実を認定いたしましたが、その中でも県の統括者(最高責任者)として、責任を持った判断がなされておらず、言葉での指示はないものの、田中知事の言動と顔色を伺って事業を進めなければ成らないことが恒常的となっていた事実も判明したところです。結果的に県民に不利益となることや、議会にクレームを付けられることを承知で、事業・予算を作成しなければならなかったりなど、県職員を苦しめ病気療養者を多くつくってしまった責任は大きいものがあります。百条委員会でも地方自治法上の調査権をもってしても、調査や証人尋問において、より事実解明を進めるには限界を感じました。
 
 また、公開請求された公文書の内容が、知事後援会元幹部により働きかけしている様子が記載されていることは事実であり、その公文書を不存在としたり破棄行為を容認してきたことは明らかであります。それらの事象を百条委員会として委員会報告を公表するに当たり、自治法に基づく調査権のある百条委員会においても限界があった事実解明を、より捜査権のある機関と司法に委ねることとしたものです。
 
 「山積した県政の課題解決のために、全智力を尽くしてこそ県民の選んだ県議である」と、ご指摘をいただきましたことは、まさに仰るとおりであります。県議会と致しましてもそれらを一切無視していることではありません。各常任委員会においてしっかり議論を重ねておりますし、各会派ごとに調査活動を行ないながら活動の中で県民の皆さんにとって不利益とならないよう、課題解決に向けて努力いたしております。議会は最初から議案の否決・修正をするつもりは毛頭ありませんし、しておりません。

 議会の権能はもともと理事者側(県知事部局及び教育委員会など行政委員会側)の提案事項、県政全般にわたり調査・検査をし、議決しなければなりません。調査の段階で厳しいチェックをするために、県理事者側と激しく議論を戦わす時もしばしばあります。またしなければなりませんが、それらを県民の皆さんが報道を通じてどう感じ取られるか心配の感も正直あります。いづれにしても、その結果県民益とならない場合は、県民の立場になり抵抗を致します。提案された議案が不十分の場合、議会の意向に変更させる場合もあります。逆に県民の皆さんや支持者の皆さんと考えが異にしても、知事部局の提案を認めるために、究極の決断をしなければならないときもあります。

 それらの議会活動は現在のマスコミにとっては「おいしいニュース」でないので、ほとんど記事になりませんし放映もされません。ちなみに、今定例会で県議会が予算の減額など修正をした額は6,300万円でありますが、総予算額8,250億円ですので、率にして0.076%に過ぎません。にもかかわらず「相次ぐ修正・否決、対立する知事と県議会」などと煽るばかりなのは残念であります。

 県議会は激しい議論展開はするものの、県民の代表として県議会の立場から、県民の皆さんのご意見・ご提言をより反映できるよう努めているところであります。むしろ、県議会の提言に対し一切耳を貸さず、強引に県の考えを押し通そうとする田中知事の県政運営こそ、責められなければならないと思っています。知事を取り巻く県職員も県民のことを思い、正直に異論を言えば即異動をされてしまう情況であります。予算提案権と人事案件を持つ知事は、それらの権利を私物化してはならないのです。それこそ県民不在の県政運営をしていることになります。

 私も地元に戻り大西さんのように疑問を持たれる県民の皆さんに、しっかり説明をすることは大変なエネルギーを必要としまが、しかし、今与えられた(付託された)県議会議員としての努めであります。今後もその努力は続けていくつもりです。県民の代表として県民のための努力をしても、ご理解が得られない場合は残念ながら今の県政を続けざるを得ません。(少なくとも私は3年間田中知事をそばで言動・行動・県政運営などの実情を見た時、そう言わざるを得ません)私事感情か否かは大西さんご自身でご判断して頂くしかありません。

 大西さんにご理解いただくためには、この様な文面だけでご了解いただくつもりはありませんが、どうぞご思慮ご賢察頂きまして「明日の長野県づくり」のために、共に汗を流していきたいものであります。一度お時間をおつくり頂き、志昂会控え室においで頂き、意見交換が出来れば幸いです。
 これからもご意見を賜り、合わせて叱咤いただけますようお願いいたします。ご健康でお過ごしなされますことをお祈りいたします。奥様にもよろしくお伝えください。

平成18年3月28日
                                                  草々
追伸 お気に目さないかもしれませんが、参考のために別紙資料を同封させていただきます。

 南佐久郡佐久穂町大字高野町625
長野県議会議員 志昂会幹事長 
高見澤敏光
携帯電話 090-4949-8635