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正直、素直に送る気になれない

 30日 県議会文教企業委員会の現地調査が東信地区で実施され、13時から立科町の蓼科高校で行なわれ、地元県議として出席した。調査の前に蓼科高校同窓会とPTAから、「蓼科高校と望月高校の統合に向けて」陳情があった。一瞬間違いではないのかと思ったが、間違いでなかった。いろいろ過程で苦しんだが統合に向けて合意されたとのことであった。両校関係者の苦悩を乗り越えての決断に敬意を表したい。

 今後は村井知事によって統合に向けて一方の高校の募集停止をするため、条例に基づき県議会に提案され、県議会において同意して初めて統合高校と決定される。統合高校としての県教委の強引な指導の下であったが、学校体験訪問など19年度に向けて生徒に説明をしなければならないことは理解できる。どうなるのか分からない中で説明は大変ご苦労があったことと思われる。

 現地調査の説明資料の中に「(平成19年度生と募集)蓼科・望月統合高校」の冊子を見て驚いた。いつ統合高校になったのだろか。前述の通り県議会の議決要件ではなかったのか。少なくとも「予定」なり、「県議会の議決を得た後」など付記がなければおかしいではないか。県教委の神経が理解できない。議会軽視も甚だしい。

 現場の中学生や受け入れる高校現場を考えたとき、混乱をさせたくないと言う配慮は分かる。だからと言って強引で拙速な高校再編を進めるべきでないと指摘をしてきたのである。地元合意ができて議会の議決を経て、その後に該当する中学生に説明に入ることが手順ではないのか。県教委が言葉だけは「中学生や現場を混乱させたくない」と言いながら、県教委こそがそれらの当然の手順を踏まない行為こそが混乱を起こしていることになっている事を知るべきである。

 県教委の見るべき視線の先が中学生でなかったことが、結果的にこのような条例違反を犯すことになっているのだ。どう説明されるのだろうか。コレも田中知事が中学生まで巻き込んだ、重い置き土産となって今後の教育行政に苦しみと汚点を残してくれた。改めて確認をしておきたいが、私たちは高校改革を進めるべきとの立場である。高校再編を反対しているのではない。その手法手段に問題ありと指摘していることを忘れてはならない。

 各種審議委員会の委員なども本来なら新しい知事の下で選任されるのが順当なことであろう。それが礼儀でもあると思う。しかし、知事選挙で敗北した田中知事が本日をもって退任するというのに、ほとんどの委員会審議委員会の委員を選任していた。退任してからも自分の意向を示したいというのだろうか。常識ある人間であれば、間違いなく新しい知事に選任を託すであろう。しかも、今日付けで職員の昇格人事までしているのだ。常識を通り越し奇人としかたとえようがない。

 今(31日午後3時)、庁内テレビで田中知事と一般県民の皆さんとお別れ会を、ガラス張りの知事室で行なわれている。中には縫いぐるみを着た人(県職員か?)と記念撮影をしているようである。人気があるというより異様な風景である。
本来なら「ご苦労様でした。」と私もお送りしたいが、余りにも卑劣なやり方に言葉も出ない心境である。素直に送れる心境ではないのは私だけではないと思う。