現在位置:ホーム»としみつTime'sトップ»記事一覧ページ

 村井新知事になって最初の定例会が開会され、村井知事の所信表明がされた。表明の中で田中知事では最後まで示されなかった、中期総合計画作成に積極的に取り組む姿勢をあらわした。特に停滞した長野県の経済産業の活性化や社会基盤整備等に取り組み、県の経済が本来有する活力を取り戻すことによって、安定的な財政運営が可能となるよう検討を進めると強調された。そのために、分野ごとに具体的な数値目標を定め、輝く明日の長野県づくりのための、中期総合計画の策定をしたいと表明をされた。

 本会議も約40分で本日の本会議が散会となった。今までのように抽象的で意味の分からない、自画自賛を長々と提案説明に加えた田中知事と違い、必要な項目を適切な表現であったことも短時間で散会となったことにつながったことと思う。個々の提案事項に対しては更に説明を求めたい部分もあったが、おおむね肯定できる内容で「その通り」「そうだ」という擁護するヤジが、時に出る程度で、静かな本会議の様子であった。

 本日の本会議で、欠員となっていた教育委員に、長野高校校長の山口利幸氏が全会一致で同意の議決がされた。県教委も出来る限り早く委員会を開会し、教育長を選出されて高校改革問題をはじめ、不安な学校生活を余儀なくされている中・高生徒のために、混乱している長野県の教育現況の収拾を図ってもらいたいものだ。少なくとも一般質問に間に合わない分でも、委員会審議には間に合うよう努力するべきであろう。

 村井知事による長野県政のスタートは、まずは順調に船出した。ただ、何でも承認・賛成となるのでなく、今後の村井知事が示す「計画・施策」の展開によって、活発な議論が展開されることになるであろう。議員としても問題点を正確に見つめ、県民のための議論展開をしていくよう努めていきたい。

|

 26日 志昂会では昨日から9月定例会に向けて提案予定の議案を中心に勉強会を始めた。勉強会で気がついたことは、説明する職員の説明のしかたがちがうと、気がついたのは私だけではないと思う。また、私どもの質問に対しても田中知事から無理な納得できない事業を作成し、説明できなかったときと違って、説明に自信を持って答えていた。

 やはり職員が県民のために必要と感じ案件を作成してきた結果であろう。説明を聞いている私たちも気分よく受け止めることが出来た。更に私たちの提案に対してもしっかり受け止めてくれている。トップが代わるとここまで違うのかと改めて認識させられた。

 今日県教育委員会も臨時委員会が開催された。先の臨時会の結果を踏まえて「高等学校改革プラン実施計画の取り扱いについて」審議された。臨時会の厳しい結果を真摯に受け止め、今後は一層関係者のご理解を得ながら、本県の高等学校教育の充実・発展のため、誠意を持って取り組んでいくことが、長野県教育委員会として責任を持って果たすと、現状での考え方を発表された。現実的な情況を認識された上での結果は評価したい。今後も現実を十分認識して改革プランを進めていただきたいものである。

|

 9月2回目の三連休が終わった。この間諸活動の中で多くの県民の皆さんと行き会うことが出来た。意見の交換を交わしているうちに共通なことに気がついた。田中県政で現場を無視した組織改編や人事異動が行なわれたため、本来の役目を果たされていなかったり、職員配置が不自然で機能されていない場面など、ムダと思われる情況が不満となっていた。

 一例を挙げてみれば、菅平の「県・菅平薬草栽培試験地」では、田中知事誕生前までは専門職員が配置されていたが、就任後配置ゼロとなった。そのために薬草栽培の管理が不十分となったばかりか、通路などの雑草を刈る作業も臨時の方をお願いしているため、薬草が通路わきなどに自然に生え始めたものまで刈ってしまうという。中には希少な薬草まで刈ってしまっているとのことであった。専門職員は必ず残して草刈をしていたそうである。箱庭の中で植栽された薬草だけでの試験は試験ではないと専門家は言っていた。まだ調査中なので今後調査活動を加え精査していきたいと思う。

|

 20日の県教育委員会定例会で先の県議会臨時会において、高校の統廃合についての議案採決の結果を踏まえて協議がされた。その結果「批判は真摯に受け止め反省しなければならない」とし、統合案の見直し等を含めて検討されるとのことである。また、多部制・単位制の計画案については、一部の受け入れ見込みされている高校以外は白紙に戻し検討をしたい、とのコメントされていた。議会や地域の意向を考慮した判断を評価したい。

 県教委の委員個々の責任問題は、再編等の手法の反省に立ち責任の重大さと、県教育委員会の独立性を考え慎重な対応を示したことも評価できる。現在委員が辞職したから問題がすべて解決できるものではない。むしろ自ら引き起こした問題を一層混乱させるだけである。ここは冷静に判断して議会や県民の意向を県教委として分析し、今後の長野県の高校のあり方に向けて、責任ある判断を示し説明責任を果たすことが必要ではないだろうか。

 私も19日、多部制・単位制の計画案については、県内4通学区にすべて一校ずつ必要とは思えない。野沢南高校を含め地域の実情と実態を再度調査するためにも一旦白紙に戻すべきだ。高校を残したいために多部制・単位制の計画案導入を考えることはいかがか。それらを含め現在の定時制の充実をはかることなど検討が必要である。また、統合問題の基本的考え方は堅持しながら、しっかり見直しを図る必要がある。それらを解決に向けて収拾を図ることが委員長の責任であろう。と県教育委員会にご提言させていただいた。

 今後は県教育委員会で責任ある方向付けを検討され、議会や高校・中学の現場を含め責任ある協議をしていくことが求められていると思う。将来の長野県教育に汚点を残さないよう努力をしていくべきであろう。

|

 臨時会閉会後自宅へ戻ったら元県教育委員会委員長職務代理者の小林正人先生から贈り物が届いていた。丁寧に二重の角封筒に入っていたものは一冊の本であった。以前お行き会いした折にお話されていた、川田殖(しげる)先生の「いまこそ人間教育を」の本が入っていた。添えられていた手紙には『村井県政にとって信州教育再生のためには得がたき人格と存じます』と達筆なペン書きで記されていた。

 川田殖先生の名前は知る由もなかったが、小林正人先生から「ご苦労されて哲学を学ばれ、長野県の教育に大きな貢献をされた方で、今は長野県の佐久市に住まいをもたれて生活をされています」と以前にお聞きしていただけである。教育の本というだけで恐る恐るページをまくり読み始めてみた。70歳を前に日本聾学校の校長に赴任したときの話から始まった書き出しは、決して面白さはなかったが自分を偉ぶらない謙虚さが不思議と新鮮味を感じた。

 最初の項で「教育の目のつけどころは、私の言い方を許してもらえれば、現実の人間を真実の人間へと育てるいとなみを、時代の中で新しくとらえ直すことであり、その中心には慈愛と信頼のうちに伝えられる人格的真実がなくてはならないのである」(このことについてはすでに繰り返し、信州の各地で語ってきた。)と記されていた。信州の教育に何らかの影響があるのかと興味半分で一気に読んでしまった。

 最後の「木村素衛先生を偲ぶ」の項で、川田先生ばかりでなく木村素衛(もともり)先生が長野県の教育に大きく関わり、信州で教鞭をとられていた心ある教師たちと教育の本髄を究めてこられた。「しっかりした考えと、しっかりした実践と、しっかりした人格の三つが本当に結びつくことによって本当の教育が出来る。」と木村教育哲学を教師たちに感動を与え、信州教育の基礎を作り上げた人でもあった。

 私も感動した文面は多くあったがここで全てを紹介できないのは残念であるが、現在の長野県教育を見たとき、少なくとも教師の皆さんは必読であろうと感じた。また、県高校教育の整備見直しなど、多くの課題を背負っている県教育委員会も、本来の教育は何であるか、何を求めるべきかを明確にし、「教育は教えながら教えてもらう」原点を思い起こすことが、今求められているのではないだろうか。教育改革は時に足踏みをしたり、時に後戻りしながら、余り急ぎすぎずに真の教育を目指すために見直すことも必要ではないだろうか。

|

 9月臨時会最終日、初日に同意した板倉敏和・腰原愛正両副知事が理事者席に着き、空席となっていた席が埋まり落ち着きを取り戻すことが出来た。二人の副知事に期待することは大である。知事同様県民の目線に立って、長い間不穏な情況となっている市町村との関係と、国との関係修復のために大きな汗を掻いていただきたいものである。

 「高等学校の統合について」の議案採決は、昨日の文教委員会どおりの結果となった。志昂会では今までHP等でお知らせしてきたとおり、長野県の高校教育のあり方を主眼において判断をした。出来うれば全議案を通して志昂会としての考え方を述べるつもりでしたが、議事運営の規定どおり1件ごとの質疑・討論・採決をしなければならないため、第8号の蓼科高校と望月高校の統合案について、原案賛成・委員長報告に対し反対の討論をした。討論の全容は次のとおりである。「本日の討論の全容」をダウンロード

注:討論の中の内7号は「長野南・松代」、9号は「岡谷東・岡谷南」の各高校の統合案である。

 個々の議員に本音の話を聞けば私ども志昂会の考え方と同じ方も多いが、地元の声に賛否を変えざるを得ない様子も伺えた。本当にこれでよいのだろうかと思わざるを得ない。特に今回の統合案でA高校は統合賛成であるが、同じ統合案のB高校は反対をしている。議員としてどちらの声を重視すればよいか迷われたことと思う。しかし今回の採決に至る以前に同じ地区の統合計画を、どのように収拾されたのであろうか。このような時こそ原点に戻り本来の高校整備計画に基づいた判断をすることが、求められたことではないだろうか。

 いずれにしても判断は下されたのである。今回の臨時会での結果は議員にとって大変重いものである。あとは県教育委員会の責任の下で解決をしなさい、という責任逃れは許されるべきではないと思う。より一層今県民から託された県議会議員として、しっかり今後の本県の高校の行くべき姿を明確にし、正しい判断と責任ある行動を示していかなければならない。村井新知事のスタートとなった臨時会であるが、村井県政の行く末と言うより、本県の高校改革の行く末に心配が残されての閉会であった。

|

 14日 注目された本日の文教委員会において、高等学校の統合についての議案の質疑が行なわれ採決された。議案9件のうち3件は同意し、6件は不同意との委員会採決となった。委員会の結果は素直に受け止めるが、採決に当たっての判断基準は何であったろうか。そのあたりが不明確である。

 地元で賛否両論ある中にあっても、長野県の高校再編を含む高校整備計画を、どのように判断に加えたのだろうか。6月定例会で長野県の将来の高校のあり方を、県教育委員会でなく県議会自らが判断すると設置条例を修正可決した。そのことは単に地元の声を反映させるだけでなく、長野県の高校再編を含む高校改革を、学ぶ子供たちを中心に考えた判断をするなど、責任ある決断を認めたものである。時には異論のある地元の皆さんに勇気ある説明をしなければならない場面も想定したのではないだろうか。いや、6月定例会の設置条例を修正可決した際当然想定しなければならないことであろう。

 臨時会最終日の明日(15日)には、志昂会としては大局的見地から究極な判断をする予定である。そのために高校の統合についての議案審査及び採決に当たっての討論をするつもりである。現在のところは委員会の結果がそのまま本会議でも可決される予定である。結果を見て改めて論評を加えたい。

|

 13日 県会臨時会が開会された。村井新知事から「県民主役の県政を推進する」と、就任あいさつ、提案説明に続き予定された議事運営が進められた。本日即決予定の人事案件は議会推薦の欠員となっていた監査委員に宮澤敏文氏が、公安委員に宮下行一氏、2人制一人目の副知事に板倉敏和氏がそれぞれ簡易採決で可決同意がされた。

 もう一人の副知事に腰原愛正氏は記名投票の結果賛成多数で可決同意された。採決に至るまで質疑討論が行なわれ、人事案件では腰原氏に対する質疑が集中した。村井知事の選対本部長で「論功行賞」で好ましくないとの質疑が多かった。

 私ども志昂会は腰原氏の副知事選任採決にあたって「重み」を比べることにした。腰原氏の副知事は論功行賞と見られるため好ましいとはいえないが、その重みに対し「市町村の意向を県政に的確に反映することを期待する」とした知事の説明にあるように、市町村との関係を重視する「重み」を重要視する事とした。腰原副知事は可決同意されたとしても21票の反対票があったことは、村井知事も腰原副知事も真摯に受け止めて、県政運営にあたっていくべきであろう。

 しかし、そのことが全て今後の村井県政に影響があるものとは考えられないが、知事選で支持した県議でも「是々非々」で向き合っていく姿勢が表れたものである。副知事採決で反対票を投じた県議に、この次は私が逆の立場になることもあるでしょうと話しを交わしたが、これらを見ても県会の意識改革は進んでおり、県政が後戻りすることはないであろう。

 高等学校統合案についても志昂会の柳平千代一議員をはじめ多くの議員から質疑が行なわれた。高校の統合に対する考え方や思いは異なるが、今後の長野県高校教育のあり方を問われる判断となることに違いはない。お互いの胸中がゆれる中で文教委員会に付託した。明日(14日)は早朝8時30分から文教委員会が予定されている。それぞれの議員の地元から反対・賛成の意見が寄せられている。特に反対のほうの声が強いが、冷静に審議をされて良識ある判断を出していただきたいと願うものである。

|

 12日 明日から始まる県議会臨時会に向けて志昂会としての考え方を協議した。今回提出予定される議案は人事案件3件、高等学校統合案9件である。注目の副知事の選任案については、昨日正式に県理事者側から説明を受けたことにより、改めて問題点について検討した。腰原さんについては村井知事の選挙対策本部長でもあったことに対する「論功行賞」の判断をどうするのかである。

 確かに「問題あり」と違和感を感じとれるが、それらを承知の上で選挙中も公約として、「81の市町村に権限を」「81の市町村を大切に」と主張してきた村井知事が、その市町村の現況を良く知る腰原さんに調整役として託したいとするのであれば、その手腕に期待するべきであろう。との意見集約が出来た。

 高等学校統合案については、まず高校改革の必要性の是非について志昂会として、従来から改革は必要であると意思決定してきているところである。その上に立って常にどうあるべきかを検討してきた。今回の議案に対して検討する前に、その基本的考え方について従来と変わりのないことを確認した。

 次に統合案を判断するための「判断基準」をどうするか検討をした。6月定例会で高校設置条例の修正案を議決した時点において、県議会として曖昧な判断は下すべきでなく、県下各地域の高校のあり方について総合的に判断していくことが必要として議論してきた。改めて県議会として責任ある判断をするために「今後、長野県の将来あるべき高校のあり方」を基本におくべきこととした。あらゆる要望、いろいろな意見が百出した場合は、基本の原点に立ち戻るべきが順当ではないだろうか。

 個々の統合案については文教委員会の委員会審議を、当然尊重しなければならないが、「志昂会の判断基準」からすれば時に勇気ある判断を下さなければならなくなるだろう。個々の統合案の検討結果は文教委員会の審議結果を見るまで控えておきたい。また、明日の志昂会代表としての質疑は柳平議員が、文教委員会や高校改革プラン研究会を通して調査研究、議論してきた経緯を踏まえ質疑をする予定である。その答弁も判断の参考にするつもりである。

|

 朝受信メールを確認したら、労政事務所の一職員から先日の社会衛生委員会現調報告をHP(9月8日)に記載した「正規社員と非正規社員(フリーター・ニート・契約社員)の実態を把握されていなかった。」件について意見を頂いた。今日は臨時会に提案される副知事など人事選任案や、高校改革プラン実施計画に基づく高校の統合案などについて、考えを触れてみたいと思っていたが「その意見」について考えてみたい。

 労政事務所に関する記載内容は次のとおりであった。
 「 各現地機関は概ね長野県のおかれた立場を理解しながら、県のトップとの思いの差があっても県民の立場を考慮しながら頑張っていた。ただ、各労政事務所に対し本郷委員が、正規社員と非正規社員(フリーター・ニート・契約社員など)の実態を把握しているか質問をした。
 しかしどこの労政事務所もその実態は把握していなかった。生活保護世帯との関係もあることと、将来の年金制度も揺るがす問題だけに加え、次代につなげるための子供たちが日常生活を維持するためにも、結婚して出産する経済的ゆとりをもてない根源となっていることも理解されていない実態も露呈された。現況の把握と夢のある将来の展望を描ききれていないことは、今後の起こるべき社会情勢と県民の実情を知ろうとしなかったことではないか。向けるべき顔の先が違っていたことにもつながる。常に現状を把握できてこそ施策が生まれることになるのではないだろうか」

 現場で一生懸命労政問題についてご苦労頂いている職員から見れば、この文面だけを見ればお怒りになられることも当然かと思います。しかし、現況は今日的な課題(上記の内容などの件)対応の専門的知識を高めるための研修もほとんど実施されていない。他にも理由があるが(具体的に紹介することは出来ない)ニートなどの問題について理解されていない実態があるとのことである。

 やはり6年間の田中県政の人事異動のあり方、組織のあり方などをおろそかにし、県民の将来への福祉向上に向けた施策を執行させるための人事異動でなく、自分のための人事異動をして組織を無機能化させてしまったことが、職員のやる気を失わせたことに併せて、異動した先の職域(組織)で何をしなければならないのか目的意識を持たせなかったことに大きな要因がある。更に素直に者を言える状況でなかったこともその拍車をかけていた。残念なことに次第にそのような実態が明らかになってきている。今後のためにもうやむやにしてはならないと思う。

 メールを頂かなければ問題の根幹を知らずに、表面上の問題だけを追及するだけで、本来の問題を解決できないことになってしまう。頂いたご意見を十分検証をし、今後の県政に生かされるようにするつもりである。村井新知事も組織の機能回復に向けた人事異動など進められるとしている。1~2年で思う組織づくりは出来ないと思うが、目的を持って職員が納得でき、職員が持っている能力を最大限出し切れる組織となるよう、人事異動を大切に丁寧にやっていただきたいものである。

|

 7日 県議会社会衛生委員会の北信地方の現地調査が行われた。今日も各出先機関から概況報告を受け委員から質疑が行なわれた。また、今回の委員会では各地の「身体障害者通所授産施設」「知的障害者通所授産施設」「ディサービスセンター」「グループホーム」などの現場を調査した。今回の調査で県下各地の現地調査が終了することになる。明日もあるが全体を通して感想を述べてみたい。

 各現地機関は概ね長野県のおかれた立場を理解しながら、県のトップとの思いの差があっても県民の立場を考慮しながら頑張っていた。ただ、各労政事務所に対し本郷委員が、正規社員と非正規社員(フリーター・ニート・契約社員など)の実態を把握しているか質問をした。

 しかしどこの労政事務所もその実態は把握していなかった。生活保護世帯との関係もあることと、将来の年金制度も揺るがす問題だけに加え、次代につなげるための子供たちが日常生活を維持するためにも、結婚して出産する経済的ゆとりをもてない根源となっていることも理解されていない実態も露呈された。現況の把握と夢のある将来の展望を描ききれていないことは、今後の起こるべき社会情勢と県民の実情を知ろうとしなかったことではないか。向けるべき顔の先が違っていたことにもつながる。常に現状を把握できてこそ施策が生まれることになるのではないだろうか。

 また、今回の現地調査により、医療と福祉と健康を重視する社会になったと言いながらも、国の制度改革により医療現場と福祉現場で大変苦労されていることも改めて明らかになった。各現地でも町村の代表から「制度の転換期にあり作業所を運営していくために、引き続き長野県の助成を望む」との陳情を受けた。このまま推移すれば医療も福祉も県民に利益とならず、むしろ破綻せざるを得なくなる情況であると、調査や陳情を受け各委員は感じたに違いない。国の試行的といわれている制度の見直しを要求すると共に、国が見直すまでの間県も何らかの支援策を考えることが必要ではないかと感じた。

 今一番県民が信頼し頼らざるを得ない医療と福祉の現況は、その事業主体が経営的に大変困窮していることも分かった。その行き着くところは高齢者や各障害者が当たり前の社会生活が営まれないことになることとなる。施設から社会へ移行との施策が事業者も利用者も、不利となる現況を知った長野県議会として何らかのアクションを行使するときでもあろうと、委員長ほか思いを強くした県内の現地調査であった。

|

 村井知事になり最初の臨時議会に向けて議会運営委員会が開催された。人事案件について議会から選出の監査委員の推薦については、県議会としては2月定例会で宮澤敏文議員を推薦し、現在も何ら変化のない状況において異論はなく提案されれば即決も可と委員会では合意した。

 副知事・公安委員会委員の人事案件については、人事案件だけに委員会付託もなく、本会議で質疑を行い委員会付託なしで即決の議事運営を示されたが、現在、どなたが提案されるのか分からない情況で即決はいかがか、との意見も出された。議長において本会議前までに各会派に予定人事案の氏名を提示するよう、知事に申し入れを行うことで委員会付託なしと決定した。本来は人事案件だからこそ議長から提案方法を進言するのでなく、知事から議会側にあらかじめ打診することが順当な手法ではないだろうか。

 側近職員も辞令を受けたばかりで遠慮があったのだろうか。やはり、素直に情況を知事に報告され、時には意見具申をすることによって、知事の思うとおりに議会へ提案がされ、知事の言うとおり議会が処理しやすいよう出来るのではないか。最初の議会だけに慎重に処していただきたいものである。

 高校の統廃合に関する議案についても、県教育委員会は大きな判断ミスをした。県教委は県議会を信じることが出来なかったのだろうか。基本的に県議会は高校改革を推進しなければならないことは承知している。ただ県教委の審議の過程や高校再編の手法に対し、地域住民や関係者の意見を十分聞きながら進めるべきと県議会は意見を言ってきていたはずである。しかし、県教委は地域住民の同意ができていないグループの高校まで議案として提出するよう知事に提案したのであろう。知事は県教委の意見を尊重しそのまま議案として提案してきたのである。

 知事は県教委の判断を尊重していくが、議案については議会が処理しやすいように議会に提案したい、と言っておられていた。県教委はその意味が理解されていなかったようである。知事は地元の合意が得られていない統廃合案は出さないで、合意が得られている統廃合案のみを提案すれば議会の同意は得られると判断していた。知事から県教委に具体的な名を上げて指示をすれば、独立した行政委員会へ知事の介入になる。したがって教育委員会はその分別の度量は分かるだろうと考えていたと思う。

 現在の条例では議会の同意を得なければならない。だから議会に提案すればあとは議会が判断すればよいということは論理としては成り立つ。これでは田中県政と同じ手法を繰り返しているにすぎない。問題は高校改革を限りなく近い年度内で円滑に推進していくためにどうするべきか。その為には一斉実施でなく年度が若干ずれても目標は達成できる方法は何か。そのための県教委としての判断基準はどうすれば議会と一致点が見出されるか。統廃合が必要であればあるほど政治的判断も考慮することも教育委員会として大切な行政判断でもあると思う。

 2グループだけ1年先送りした提案をして議会の判断を求められれば、現況の状況判断(私は判断基準を考えているが)で、地元合意が出来ていないと思われる統廃合案は原則同意できない、と判断せざるを得ない場合も出てきてしまうのではないだろうか。仮に議会が同意をしたとした場合、延長した1年の間に地元の判断に変化が出たらどうするのか。それでも1年後には統廃合の既成事実が議会が同意することによって出来ることになる。多部制・単位制や総合学科制対象校を1年先延ばしすることと根本的に異なる問題であろう。

 いずれにしても本日の議運で提出議案等が示された段階で、結論付けるような判断は避けるが、残念ながら県教委も熟慮と言うより大人の判断が出来なかったことが悔やまれる。今回の臨時議会は3日間と言えども大きな重圧と責任を背負った議会となる。拙速で短絡的な結論を急がず、十分慎重に議論を尽くして結論を出すことが県民の理解を得られることになると思う。

|

 5日 岩手県現調2日目は新エネルギー行政の先進的に取り組んでいる葛巻町で現地視察を行なった。葛巻町は人口約8000人で飼育されている乳牛は11000頭と、「人より牛が多い町」として知られている東北一の酪農郷である。全国各地で赤字経営となっている第三セクターも、この町では「くずまき高原牧場・くずまきワイン・グリーンテージ(ホテル)の三施設とも黒字経営となっているなど、経営感覚を持った町でもある。

 葛巻町の新エネルギービジョンを作成したきっかけは、いわゆる京都会議以来であるが、その後も「エネルギー自給の町」として全町あげて取り組みをされている。
☀ 葛巻町中学校では太陽光発電を。小学生には何でもエコ教育と省エネ活動を通じ家庭・地域へ浸透を。
☀ 周囲の山には風力発電を設置。(民間企業に土地を貸与し、固定資産税で歳入増を図っている)
☀ 86%の森林を生かそうと木質バイオマスのガス化燃電供給システム実証試験を実施。
☀ 木材の不要な皮を生かしてペレット化し、ペレットストーブにボイラーを実用化し補助金制度の確立。
☀ 町民には環境情報誌「エコねっと」を発行。
☀ 牛糞処理をかねてバイオガスシステムを研究。

 まさに「天と地と人の恵みを生かして」の、町の基本理念により「出来ることから一つずつ、みんなの楽しさに」を実践している。やはり実用化には風力発電以外は課題があるものの、未来のこどもたちへの贈り物として真剣に取り組んでいる姿は感動を覚えた。しかも町の実質負担は少なく、あらゆる省庁等の補助金等を利用し実用化を目指していた。森林県・長野県としても大いに参考となった。自由の発想を歓迎しているようでされていなかった長野県も、いよいよ町村独自の歩みが出来そうである。そのために県も一層市町村への支援策が望まれるところでもある。現地視察を生かしていかなければならない。

|

  4日 志昂会岩手県現地視察調査を本日から6日まで3日間、新エネルギー問題を中心に行なう。初日の今日は奥州市胆沢(いさわ)総合支所で、米のエタノール化の取り組み(現況と今後の課題)について調査をした。朝8時に長野を出発し12時25分には現地近くの水沢江刺に到着できるなど、便利になった交通機関に驚くと共に、改めて新幹線のありがたさを痛感した。  

 胆沢(いさわ)総合支所は今年の2月に水沢市・江刺市・前沢町・胆沢町・衣川村の5市町村が合併し奥州市が誕生した際、総合支所となった旧胆沢町である。合併にもいろいろエピソードがあったようであるが、胆沢地区は旧町時代から「エネルギービジョンの策定」をし、まちづくりの方針に「エネルギーの自給」を掲げてきた地区である。

 胆沢地区では転作農地を生かしたエネルギー作物として、エタノールを生産する作物を研究した結果、テンサイ・ジャガイモ・トウモロコシなど水田を利用する場合水はけが悪いため米を中心に検討することとした。米そのものは研究過程には発酵阻害など課題はあったが、それらのエタノール阻害を克服し長期の固体発酵が可能とし、更に発酵日数を短縮できつつあることが実証されていた。  

 実証試験装置は志昂会が昨年調査した「東京農大」の装置を利用して実証試験を行なっていた。今後の課題点は「米」に対する農水省の判断がどうなるか。エタノールの純度が燃料として利用する場合は99%以上の純度が求められることをどうするか。それらがクリアした場合でも多収穫米としての技術改革などにより、また製造コストを以下に低く抑えるかなどハードルは高い。更にいつまでも行政で研究開発できず、いかに民間団体等による研究開発の継続が出来るかが課題として残されていた。

 現在の段階では大々的に実証設備(プラント)を造って調査研究を一地方自治体で最後まで結論を出すには難しい。国・県が将来的に心配される化石燃料から脱皮するために、もっと調査研究のための支援策を打ち出さなければならないと感じた。ただ、荒廃農地が毎年拡大する長野県としても、荒廃農地の回復と共に将来的に環境問題の維持改善のためにも、真剣に取り組んでいくべきであると感じた。先進地といいながらもまだまだ「米のエタノール化」は技術開発のスタートラインに立ったときである。長野県も率先して研究していく価値がある分野であろう。  

 明日は葛巻町の「新エネルギー行政の取り組み」について調査をする予定である。3日目は岩手県庁で「市町村への権限移譲の取り組み」について調査する予定である。しかし3日目は長野県議会の各党・議運などが予定されているので、全員でなく一部の議員による調査となるため、後日志昂会総会で報告を受け、結果をまとめることとした。 

|

 F153 9月1日新知事の村井県政がスタートした。昨日の役目上でている職員以外は、異様な熱烈支持者によって送られた田中前知事に比べて、大勢の職員が迎える中淡々と県庁舎に向かう村井新知事と、同じ劇場でありながら舞台が大きく違っていた。いずれにしても61万人の県民の付託にしっかり応えて頂きたいと願うばかりである。

 すぐ行なわれた県庁内講堂においての知事就任挨拶(訓示)において、選挙中憂慮しながら強く訴えていた県組織の重要性と、県職員の意識改革を求める内容となっていた。今後行政も厳しい時代がやってくる。必要なもの、不要なものの区分けが必要である。そのためには知恵が必要だ。多くの職員の知恵を集結すれば極限を超えることも可能となり、責任ある組織をつくっていきたい、と力強く職員に話しかけていた。

 更に知事の私と(職員と)の関係について、3つの協力を呼びかけた。
1 知事の顔色ばかりを見て仕事はしないでいただきたい。
2 知事に素直に意見を具申して、直言をお願いしたい。
3 知事の判断を待たないと何も出来ないと言うことであってはならない。
このように訴え、風通しの良い県にしたい。そのために各部局一定の権限を持つことが必要だ。(県職員が自己判断的に解決することが出来る)と優秀な職員の協力を求めていた。

 多くを語らなかったが今長野県として一番必要としていること、喫緊の課題が何かをよく理解されているからこその訓示内容であったと思われる。訴えられたとおり、まず県職員との意識を共有され組織を早急に見直しされ、県民の不安を解消される努力をしていただきたいものである。前県政から持ち越された課題は多い。村井新知事に託された期待は大きいものがある。

 村井新知事も選挙中、県議会に事前に打ち合わせをすることについて悪いことはない。県政をスムースに進めるためにも必要なことであるとも言っていた。県議会も決して県議会の考えをごり押しするつもりはない。しかし、誰が考えても不自然な内容や県政運営方法に対しては、事前に意見を言えることが出来る。そのことが村井県政の失政を未然に防ぐこともできることになる。特にスタートしたばかりの村井県政の大事な初仕事は人事問題である。知事の専権事項ではあるが、4年間の県政を占う初仕事をつまずかないように願いたいものだ。

|