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志昂会・岩手県で現地視察を実施

  4日 志昂会岩手県現地視察調査を本日から6日まで3日間、新エネルギー問題を中心に行なう。初日の今日は奥州市胆沢(いさわ)総合支所で、米のエタノール化の取り組み(現況と今後の課題)について調査をした。朝8時に長野を出発し12時25分には現地近くの水沢江刺に到着できるなど、便利になった交通機関に驚くと共に、改めて新幹線のありがたさを痛感した。  

 胆沢(いさわ)総合支所は今年の2月に水沢市・江刺市・前沢町・胆沢町・衣川村の5市町村が合併し奥州市が誕生した際、総合支所となった旧胆沢町である。合併にもいろいろエピソードがあったようであるが、胆沢地区は旧町時代から「エネルギービジョンの策定」をし、まちづくりの方針に「エネルギーの自給」を掲げてきた地区である。

 胆沢地区では転作農地を生かしたエネルギー作物として、エタノールを生産する作物を研究した結果、テンサイ・ジャガイモ・トウモロコシなど水田を利用する場合水はけが悪いため米を中心に検討することとした。米そのものは研究過程には発酵阻害など課題はあったが、それらのエタノール阻害を克服し長期の固体発酵が可能とし、更に発酵日数を短縮できつつあることが実証されていた。  

 実証試験装置は志昂会が昨年調査した「東京農大」の装置を利用して実証試験を行なっていた。今後の課題点は「米」に対する農水省の判断がどうなるか。エタノールの純度が燃料として利用する場合は99%以上の純度が求められることをどうするか。それらがクリアした場合でも多収穫米としての技術改革などにより、また製造コストを以下に低く抑えるかなどハードルは高い。更にいつまでも行政で研究開発できず、いかに民間団体等による研究開発の継続が出来るかが課題として残されていた。

 現在の段階では大々的に実証設備(プラント)を造って調査研究を一地方自治体で最後まで結論を出すには難しい。国・県が将来的に心配される化石燃料から脱皮するために、もっと調査研究のための支援策を打ち出さなければならないと感じた。ただ、荒廃農地が毎年拡大する長野県としても、荒廃農地の回復と共に将来的に環境問題の維持改善のためにも、真剣に取り組んでいくべきであると感じた。先進地といいながらもまだまだ「米のエタノール化」は技術開発のスタートラインに立ったときである。長野県も率先して研究していく価値がある分野であろう。  

 明日は葛巻町の「新エネルギー行政の取り組み」について調査をする予定である。3日目は岩手県庁で「市町村への権限移譲の取り組み」について調査する予定である。しかし3日目は長野県議会の各党・議運などが予定されているので、全員でなく一部の議員による調査となるため、後日志昂会総会で報告を受け、結果をまとめることとした。