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葛巻町でのエネルギー施策を調査

 5日 岩手県現調2日目は新エネルギー行政の先進的に取り組んでいる葛巻町で現地視察を行なった。葛巻町は人口約8000人で飼育されている乳牛は11000頭と、「人より牛が多い町」として知られている東北一の酪農郷である。全国各地で赤字経営となっている第三セクターも、この町では「くずまき高原牧場・くずまきワイン・グリーンテージ(ホテル)の三施設とも黒字経営となっているなど、経営感覚を持った町でもある。

 葛巻町の新エネルギービジョンを作成したきっかけは、いわゆる京都会議以来であるが、その後も「エネルギー自給の町」として全町あげて取り組みをされている。
☀ 葛巻町中学校では太陽光発電を。小学生には何でもエコ教育と省エネ活動を通じ家庭・地域へ浸透を。
☀ 周囲の山には風力発電を設置。(民間企業に土地を貸与し、固定資産税で歳入増を図っている)
☀ 86%の森林を生かそうと木質バイオマスのガス化燃電供給システム実証試験を実施。
☀ 木材の不要な皮を生かしてペレット化し、ペレットストーブにボイラーを実用化し補助金制度の確立。
☀ 町民には環境情報誌「エコねっと」を発行。
☀ 牛糞処理をかねてバイオガスシステムを研究。

 まさに「天と地と人の恵みを生かして」の、町の基本理念により「出来ることから一つずつ、みんなの楽しさに」を実践している。やはり実用化には風力発電以外は課題があるものの、未来のこどもたちへの贈り物として真剣に取り組んでいる姿は感動を覚えた。しかも町の実質負担は少なく、あらゆる省庁等の補助金等を利用し実用化を目指していた。森林県・長野県としても大いに参考となった。自由の発想を歓迎しているようでされていなかった長野県も、いよいよ町村独自の歩みが出来そうである。そのために県も一層市町村への支援策が望まれるところでもある。現地視察を生かしていかなければならない。