現在位置:ホーム»としみつTime'sトップ»記事別ページ

参考になった社衛委員会の県外視察

 2日 社会衛生委員会の県外視察の最終日は福島県へ移動しての視察を行なった。福島県庁では「福島県における医師の県内定着に向けての取り組み」「障害者等の地域生活移行の取り組み」などの視察調査を行なった。その後「福島県庁内保育所」の現地視察を行なった。福島県としても知事問題で困惑している中にも拘らず、丁寧にご対応いただき感謝するところである。

 福島県では県立の医科大学を設置されている。そのため県立医科大学の医学部に「地域医療支援センター」を設置し、地域医療支援担当の教員を15人配置している。要請により僻地診療所の医師が不在の緊急時には大学より常勤医師を派遣している。また、常時「県立医科大学➡へき地医療拠点センター病院➡へき地医療拠点病院➡へき地診療所」という玉突き方式で医師の支援を送っているとのことであった。更に、「医師派遣調査監」を設置し、県内の医師確保策や支援病院・派遣医師に関して助言指導を行なっている。まだ制度も始まったばかりであるが順調にスタートしている模様である。長野県では大学が県立でないだけに即イコールとは出来ないが、大いに参考になる視察であった。

 特別養護老人ホーム『アリヴァーレ宝生園』の視察は感銘を受けた。施設そのものは国が方向を示す前から全室個室以外は他の施設と大差はない。しかし「人としての尊厳を大切に、安心と喜びと生きがいのために仕えます」とキャッチフレーズにあるように、利用者さんが心から喜んでいただける施設運営を実践されていた。言葉だけでなく、昼間は個室から利用者さんをベットのまま広場に出し、みんなと触れ合いさせるようにしていた。

 何よりも職員が「私たちが年を経て施設に入る時、こういう施設なら入ってもいいね」と思えるような施設運営をしようと心がけていた。言葉で発しても体で実践することは容易ではない。それを若い職員全員(平均年齢32歳)が率先して行なっていたことは、素晴らしい施設運営であることが感銘した所以である。ちなみに『アリヴァーレ』とは「行き着くところ」という意味だそうである。だから毎日を大事にしなければとも言っていた。

 今までの社会衛生委員会が実施した県内現地調査、県外視察等の結果を踏まえ、医師不足の問題や障害者自立支援法施行以来の、利用者負担増・施設者の経営悪化など現場の声を、厚生労働省へ17日に善処を求め陳情に行く予定である。