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何故か納得した・・宮城県視察報告:続編・・

 宮城県の視察調査の続報を紹介したい。宮城県では今回の総合計画策定に当たって、従来の考え方を変えて策定したと言う。宮城県の総合計画策定に当たっての主な考え方はつぎのとおりであった。
前回までの考え方
・ 経済成長が8.5兆円だった
・ 計画策定に2年かけてきた
・ 県民に夢を与えるために、バラ色の美辞麗句を並べた
・ フルセット型、地域振興型
・ 数値の基礎、人口増を想定
 福祉、教育、観光を柱
今回の考え方
・ 経済成長を10年で10兆円を目標
・ 計画策定は1年でまとめた
・ 計画内容をコンパクトで現実的な、等身大よりやや上位を目指した
・ ビジョン型、方向性を明確にした
・  数値の基礎、人口減少時代
 財政力を高めるため経済基盤確立を柱

 総合計画の内容の特徴は、各施策項目に数値を随所に示している。(農林水産関係の数値は難しいので姿勢を示したと言う)また、周辺隣接県との連携を強化している。議会に示したのは骨子案・中間案・最終案など本編のみで、行動計画など具体的取り組みは示さなかった。常に10年後を目指し取り組みを行っている。ざっとこのようなことが説明され質疑に入った。

 質疑では8.5兆円を10年で10兆円にする目標を立てた根拠、10兆円の目標達成は可能かなどをお聞きした。伊藤政策課長は「当初知事からの強い要望があった。達成は非常に難しい数字だ。その為の内訳なども示すことは出来ない。実際は難しいだろう。ただ、県が旗振りをして施策を立ち上げれば、経済界も産業ごとや地域ごとに目玉を作り、それぞれ目標に向かって取り組み始めてもらえる。総体的に産業界では歓迎している、とのことであった。

 アドバルーンを揚げることによって、関係者の奮起等を期待すると言うことかもしれない。確かに、宮城県も財政的に逼迫している段階で、数値目標を書くべきではないとの意見もあったが、産業界はむしろ『福祉や教育』からシフト替えしただけでも活気が出始めた。とも言っていたが、本県ともやや似通った面もあり、何故か心なしか納得してしまうところがあった。

 東北大学との連携利用など、どうマッチングするかが重要であるとも述べ、観光などのゾーン化、人づくり(学校や産業界との連携)、宮城県地震(秋田県と取り組み)など3本柱を中心に、今後実施計画で具体的に示していきたい。と語っていた。一見当たり前でどこの県でも取り組む工程ではないかと思われるが、言語には表せない意欲のようなものが感じられた。更に、宮城県政と仙台市政とある程度方向が同じであることが大切である。と強調されていたが、県庁所在市と県政と施策の違いが大きいことは決してよいことではないことは理解できる。このことも何故か浅川ダムなど長野県と長野市と重ねあって聞いていた。

 遊佐雅宣宮城大学客員教授(元宮城県議会議員)の講演は、遊佐氏が県議時代に取り組んだ議会改革について、自分の体験を通した話は、私どもにとっても受けたインパクトは大きいものがあった。宮城県で多くの条例を議員提案で制定したきっかけは、海外視察を行った際、諸外国の議会制度の実態を知ったからだと言っていた。条例づくりの大切なことは協働作業であり、決して独善的になってはならない。行政・県民・大学の先生などとの協働であり、このプロセスが大事だ。宮城県議会でも立法者としての実感を得た。やればできると言うことが議員間に植え付けられたのではないか。と達成感と議員としての自信が伺えた。

 長野県の高校再編問題で、反対のための単なる勢いだけで、高校設置条例の改正をした本県と大きな違いがある。条例制定・改正は、あらゆる想定を考え慎重に審議をし、条例制定・改正後に考えられる事案を十分考慮しなければならないことであると、改めて強く感じた。

 議会は県をどのように進めていくかが本来の仕事であり、チェック機関ということはマイナーだ。と議員が積極的に県政に参画することが大切であることを強調された。また、知事と議会は二元代表制であるので、決して車の両輪であってはならない。むしろ、別々の車で別のルートで、同一目標に向かうべきである、と主張されていた。まだまだ盛りだくさんの内容であったが、今後の議会活動の中で生かしていきたいと思う。