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告発した田中前知事らに、地検の判断が下る

私の意見 

 4日 長野地方検察庁の検察官検事から一通の「処分通知書」が届いた。被疑者 ①岡部英則・②田附保行・③田中康夫、罪名 ①につき公用文書毀棄教唆・②につき公用文書毀棄・③につき公用文書毀棄幇助、処分区分 不起訴。あくまでも地検の判断が「罪」にまで至らなかったということである。正直「残念」の気持ちである。処分通知書だけでは前述のような文言が項目的に記載されているだけで、その不起訴の理由は明らかではない。

 報道機関で知る内容を見る限り、いくつかあったメールの判断は「証拠上、田中康夫前知事の指示も認容もなかったのは明らかと結論づけた」(信毎)、破棄した文書も「手持ちのコピー」であったから、嫌疑不十分であると判断されたと報じられた。刑罰に値するか否かを、それらの証拠のみで判断すれば嫌疑不十分となったのであろう。しかし、当時の県庁内の異常と思われる知事の振る舞いや、全く不信感が溢れた職員間の状況、県民を見ないで知事のみを向いていた知事取り巻き職員など、それらの情況を間近で見たり議論を交わした私たちとしては悔しい思いでいっぱいである。

 100条委員会の設置をとやかく言う輩がいるが、明らかに聞いていながら聞かぬふり、見ていながら見ないふり、度々の思いつき施策変更指示、更には長野県の将来や真の県民のためを思った進言は受け付けず、告げ口やお上手を言う職員は手厚く受けいれ、前代未聞と思われる私的感情丸出しの頻繁な異動が行われていた。このような中での一連の田中前知事の言動・行動は、職員のやる気を喪失させるばかりで、知事の顔色を伺いながら仕事をせざるを得ない環境を作り出していた。働きかけの文書にも記されているような、外部の民間人が知事秘書のごとく振舞っていた状況、戸惑いながらもVIP並みの扱いをしていた状況なども明らかであった。

 このような背景の中で、たまたま将来起こりうる出あろうと思い原本が残されていたが、当時コピーであったといえども本人は原本と同様な思いで、困った末に破棄していた事実。それらを破棄させたと自ら証言した事実。苦しみながら決断も出来ずメールをやり取りした上で「黙り」通し、責任を職員に押し付けて知らん振りをしていた田中さんなどの情況などは、明らかに言外での指示であり、一連の不祥事を容認していたことになる。100条委員会で判断したことは間違っていなかったと信じている。

 その結果現在の県庁内は、当時から見れば風通しもよく、職員の仕事振りも明るく生き生きしている。県民にとってどちらが県民益と思うだろうか。日本の司法の判断は、人を残虐に殺めた殺人犯を、私たち一般人が明らかに極刑厳罰にするべきと思っていても、そうでない判断事例が多いことを考えれば、今回の地検の判断は受け入れざるを得ないであろう。しかし、この結果を踏まえ我々県議の仲間の中で「政争の具にした」「告発した県議は辞職するべきだ」とコメントしている人もいる。

 もっとこの問題の本質を見極めるべきであろうと言いたいが、一人の為政者を盲目的に崇愛している人達には理解できないであろう。私は今回の地検の結果は残念であったが、多くの県民の皆さんに調査の協力を頂き、長野県の醜い膿を出すことが出来たことは、田中県政の闇を明らかにし、その後の県政の改善にも大いに生かされ、決して無駄ではなかったと思う。100条委員会の設置と委員会においての証人尋問や調査は間違いなかった。長野県の将来に向け偽善的為政者が居座る重い扉を開け、開放にすることが出来た委員会の一員であったことに誇りに思う。改めて寝食を共にした仲間の労を心からねぎらいたい。きつかったが良い体験をさせていただいたが、二度とこのような100条委員会を設置することがないことを祈りたい。