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素晴らしい開放的な施設運営・社衛委員会県外視察2日目

県議会報告 

 11月1日 社会衛生委員会の県外視察2日目、「熊本県立こころの医療センター」と鹿児島県の「南さつま子どもの家」を視察した。医療センターでは花輪昭太郎院長が情熱溢れる、全身からこころの医療を全うしている姿の中から説明をしてくれた。お忙しい中で「県立精神化病院のあり方について」のレポートを作成頂き説明をしていただいた。花輪先生は山梨県小淵沢出身で、長野県にも何回か訪れ駒ヶ根病院も知り尽くされていた。

 この医療センターは暗い・汚い・不潔・恐ろしい、鍵・閉鎖的等のわが国の精神化病院のイメージを払拭していること、と自負されている通り精神化病院とは思えない、まさに自分が入れる、自分を家族に置き換えても良い、を実践されている開放的な病院であった。県立病院は更に、「入院は、入院治療が必要な患者に厳選し、必要ならば速やかに入院させる。そして早期から有効な治療を行い、患者にとって適切な社会復帰を構築し、不必要な長期入院を避ける」をも実践している。花輪院長は駒ヶ根病院に対し、活発な医療活動を行っているのに、何故に病床利用率が低く、長期入院者が多いのか、今後病院を発展させるには、その原因の追究と改革が重要な問題と思われる。と貴重な提言をしていただいた。

 民間と県立との機能分担を明確にするべきと主張されている。その傍ら大学・国・公立病院・民間病院・診療所・精神保健福祉センター・行政との協力関係を良好に保っている。花輪院長は、駒ヶ根病院は開放的医療では先駆的な病院であると評価してくれていた。しかしこの医療センターを見る限り、わが県の駒ヶ根病院は閉鎖的で鍵・暗いというイメージが強い。親を刺殺したり、強盗殺人をした人、アルコールや薬物依存症の人、老人性痴呆疾患の人、重症精神障害者などが入院しているが、すこぶる開放的でそれらの人達の終の棲家ではない。利用者の早期社会復帰・社会参加を第一義として運営されている。まさに、こころの医療センターであると尊敬の念を抱いたところである。

 南さつま子どもの家は、虐待された子供や不登校、心理的援助が強く求められている子供たちが共同生活をしている施設である。この施設も開放的ですこぶる明るい。調査をしているときに学校から帰ってきた子供たちも、そんな苦労や悩みを持っているとは思えない明るくたくましい子ども達であった。施設では一番大事なことは丁寧な日常生活の積み重ねです、と言うだけに自分で自分の生活を管理できるようになることを目指すために、生活リズムを大切にした生活を重視していた。基本的生活習慣の確立を目指しているが、入所しているこどものお母さんが「この子は食事を食べるのですか」と驚いているとのことである。いかに親の義務を放棄していたかが目に浮かんできた。

 不登校・引きこもり相談に対しても、施設で癒しでなく、解決を目標に運営されていた。そのこどもたちと一緒に生活している職員に対しても、かつての「衣・食・住」の保障を中心とした時代から、虐待・放任・非行・不登校など入所してくる児童生徒に対し、専門的職員となるべく職員の資質向上にも力を注いでいた。このような施設が本来あってはならないと思うが、この施設があるからこそ尊い子供たちの人生が救われているんだなと、改めて認識した視察であった。