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須坂病院の不祥事の謝罪から始まった衛生委員会

県議会報告 

 18日 県議会社会委員会では組織再編について、次年度から労働業務が商工部に移行されることに伴い、現在の労働業務がどのように引き継がれていくのか。(A・本庁業務は現在のまま商工部に移行となり、労働行政に支障はきたさない。現地期間においては現在のまま現地機関の組織再編まで継続する。)などの質疑等が行われたあと、請願・陳情について採決をした。筋ジストロフィーや重症心身障害者で、障害程度区分が5~6の人達が入所できるようになった、鹿教湯三才山リハビリテーションの、指定療養介護事業所の充実と強化に向けて支援を求められた請願、「障害者自立支援法に基づく指定療養介護事業所の整備促進を求めることについて」を含め、請願・陳情などいずれも採択するべきとした。

 審査の課程において、宅老所の利用率が低いことによる経営の影響と、地域格差が生じないための支援策。ひとり親世帯対策では、母子寡婦福祉資金貸付金の未収金問題に伴う就業支援、より連帯を深める取組み。福祉人材確保等調査結果に対する、来年度の予算対応などの取組み。児童養護施設に対する人員・配置基準・施設基準などの取組み。などの議論が行われた。

 午後は衛生委員会の審査に入り渡辺衛生部長の挨拶に引き続き議案審査に入った。渡辺衛生部長は須坂病院での看護師の不祥事について説明と、職員の処分や再発防止について努めるなど報告とお詫びの挨拶がされた。本日発表された全国長寿県で男子が1位、女子が5位について、今後も中期総合計画にも掲げてあるとおり、健康長寿社会に一層努力していくなど、現況と今後に向けて考えを示された。北原県立病院課長からも須坂病院の不祥事について、調査課程など詳細な説明が行われた。

 勤務する看護師が眠りに就けないことや、体調に不安を感じたため、病棟常備薬として保管してあった「向精神薬睡眠剤」を、自分で家に持ち帰り服用したとのことであるが、結果として330錠となってしまった。同看護師は過ちを認め、深く反省をし、既に退職願を提出されているが、県は処分をした上で退職を認めるとしている。県は再発防止について、須坂病院の薬剤の管理体制を強化させるなど、職員研修会等を開催し、倫理観の向上に努めるなど、職員同士の内部牽制が有効に機能するよう改善するとしている。

 これらの問題は、看護師の過重勤務実態などを検討する必要があることも感じ取れた。しかし、18人の看護師が持ち出した看護師に対し、安易な同情を持ったことにも、厳しい労務の中とはいえ甘さがあったことは否めない事実である。県立病院としての役割と、看護師としての責務をしっかり自覚していただくことと、二度とこのような不祥事を起こさないために、病院トップが自ら反省し、職員の倫理教育を徹底させるべきことを指摘したい。更に、今後言葉だけの反省でなく実践を通じて再発防止を徹底してもらいたいものである。