現在位置:ホーム»としみつTime'sトップ»記事別ページ

今こそ政治家の役割を発揮するとき

私の意見 
 28日 保守系の牙城といわれた山口2区の衆議院議員補欠選挙が行われ、自民党の推薦する候補者が惨敗に終わった。私はこの結果を見て、現在の政治情勢の中で当然の結果であろうと思う。そのことが自民党の偉い先生方がどこまで承知していたのだろうか。今、やろうとしている後期高齢者医療制度は、ふっと沸いてきたような話である。確かに国の医療費負担が年々伸びていること、それに比べて税収の伸び悩み、保険料負担者の減少などにより、広く平等に負担をしていただくと言う考えは理解できる。しかし、余りにも唐突で制度が分かりにくい。これではある程度理解している高齢者でも異を唱えることになるのは必然だ。

 暫定税率や租税特措法の問題もそうであるが、やろうとしていることは理解できるが国民への理解を得ようとする姿勢が希薄だ。本当に地方や国民の実情を分かっているのだろうかと疑わざるを得ない。そのことがどの世論調査の結果を見ても数字に表れている。今回の山口県の補選結果は顕著である。政府及び与党の幹部の先生は大いに反省していただきたいものである。

 国民年金の件で我が家の例を紹介したい。これは我が家の大蔵大臣である妻がいつも言っていることである。自分たちの子供が大学に行き始めたころ、20歳になったら国民健康保険に加入し保険料を払うこととなった。少子高齢化を迎えたときでもあり、医療費を賄うためにはどこかで誰かがその負担をしなければならないことは理解できる。しかし、田舎から大学に通うには、大変な経費がかかる。その為に子供たちはアルバイトをしながら、親の負担を少しでもカバーしようとしてくれている。その子供たちのどこから保険料が生み出されるのか。結局は親が全て保険料を負担しなければならない。一人は国立大学であったため、自分でアルバイト代から保険料を払ってくれたが、後は我が家の大蔵大臣が負担した。

 今は、99歳になる私の母親に後期高齢者医療制度の保険料の納付書が来た。この時代の高齢者は国民年金といってもわずかな金額である。今は痴呆気味となり老健施設等でお世話になっている。その母の保険料も我が家の大蔵大臣が支払うことになる。自分が負担するべき保険料ならともかく、収入のない大学生や痴呆気味の高齢者の分まで、国民の義務とはいえ代わって負担することには、やはり疑問もあり愚痴も言いたくなる。制度を理解している人にとってもである。

 この一般庶民の生活や環境を全く捉えていないで、ただ机上での考えのもとで国の制度が進行していくことは、国民を愚弄していることにもなり、国の崩壊にもつながっていくものと考える。このときに、正しい判断を下してくれるのが政治家の役目ではないか。もっと頭を冷やし国民の目線に立った政治を司どって頂きたいものである。もっと国民に国や地方の状況や、制度の必要性と中身を丁寧に説明するべきである。このままの状況で政治が行われていけば、歳入のないのに大判振る舞いし、後世に負の財産を送ることとしたり、今まで地方から吸い上げた財源で都会の道路建設をしてきて、ようやく地方の道路の番に来たと思ったら必要ないと切り捨てにされる、そんな政権のために自分の椅子がなくなってしまうことに気がついてももらいたいものである。