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アンケートの扱いを慎重に


 大分県教育委員会の教員採用に関わるニュースが、毎日のように新聞テレビ等で報道されている。教育者の両親が関係者に商品券を渡し、口利きをしていたことも知らされないまま、教員となり子供たちに一生懸命接しておられた娘さんが辞職をされた。気の毒としか言いようがない。事件が時を経るごとに大分県の体質を問われるような、節度もなく奥深く更に広がる様子を呈してきている。一番は教育現場での子供たちの心境を考えるといたたまれない思いがする。しっかり膿を出し切るしかないであろう。

 先日長野県でも県議からの働きかけがあったとする、教育長から説明がされたと報道された。早速各県議にある報道機関から、事実関係を確認させていただくためとして、「職員採用に関するアンケートのお願い」が送られてきた。アンケートそのものは驚く内容でもないが、設問の解釈によっては大分県の事象があった後だけに、報道の仕方によっては県民に誤解を招くことにもなる恐れがあると思われる。これらの問題は慎重に扱って欲しいものである。

 最後の設問に「県議が採用や合否情報の事前入手を求めることをどう思いますか」①問題ない(理由  )②やめるべきだ(理由  )③採用の働きかけは問題だが、合否情報の問い合わせは許容範囲だ④その他(  )となっている。私は③に〇をした。②の、やめるべきであるに〇をしようか迷ったが、今までの環境の中では、やむなく③も仕方がないではないかとの結論であった。今後はどうするべきかとなれば、それは「やめるべきだ」と答えを出したい。

 屁理屈を述べているようであるが県議会議員は、日常色々な相談や依頼を受けることが多い。私は時に「そのことは難しいですよ」と、本人に否定的な話をすることもある。しかし、それらを承知でお願いに来る場合がほとんどである。その状況では依頼を一応受けざるを得ない。そのまま依頼者の本音を関係者に伝えることは出来ないことも多い。特に今回の設問のような類の相談は対応が難しい。

 私はやはり日本人の文化とも言われる、人を介して頼み、ことの実現・成就を図ろうとしてきた風習を、全否定するつもりはない。そのことによって良い結果を生み出していることも多いからである。しかし、一定の人のみが努力もしないで、賄賂等によって社会で有利に闊歩し振舞うことは、決して許すことは出来ない。善良でまじめな市民の立場に立って、苦労を重ねた上で人としての道を歩み、大勢の中で社会生活の営ができる環境を望みたい。

 本論に戻ると、今回のアンケートは過去に対する設問と判断している。今後については議会改革を他県に劣らず進めようとしている同僚議員がいる長野県議会では、率先してこのような「働きかけと思われる行為」をやめるべく話をしていきたい。それには県民全ての皆さんにもご理解を頂かなければならない。選挙活動と同じであると思う。県議会議員も成熟された現在の社会の中で、本来の県民のための施策提案に傾注していきたいものである。