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福田総理辞任と総裁選挙に思う

 福田総理が突然の辞任となった。国会答弁や記者会見などを見て、自分の意思をあまり表に出さず、言葉を慎重に選んでいたことが、他党に対する信義というか調整を図ろうとしていたことが、そうさせていたと思っても見た。残念ながら自分の考えを前面に出さないため、他人事のようなことを言っているとしか国民には映らなかった。私もこの場面はもっとはっきり答えたほうが、主張したほうが国民は理解してくれるではないか、と何度かそのような場面を見てきた。外交面においても他国とのやり取りで随所に見られた。やめるべきときが来たかもしれないが、政権担当をしている自公の立場を考えれば本人はベストのタイミングと思ったのであろう。それにしても無責任といわれても仕方がない。

 次の総理となる総裁選に多くの議員が名乗りを上げている。政策を明確にし国民に知らしめることは良いことである。話し合いで次を決める出なく選挙となることは好ましいことと思う。しかし、どなたにも権利があるとはいえ、えっ、この人も総裁選に出馬するの?と思えるような人も名乗り出ている。この人は本当に今の日本という国の窮状を理解して出馬を決意されたのか、と疑いたくなるような議員もいる。今の日本経済をどう立て直すのか。行政財政改革はどう考えているのか。煮え切らない態度を示してきている諸外国との外交問題はどうするのか。将来の日本の行く末をどう導くつもりか。課題は際限なく多い。

 全てを熟知してオールラウンドプレーヤー的議員はいないが、そのオーソリティーを適材適所に使いこなせるトップでなければならない。それには経験も人脈も必要であろう。何よりもしっかりしたビジョンを持ち、自らが実践者であり牽引者たらんトップ像でなければ今の日本を救えない。単なる感情が先走ったり売名行為と映るような出馬はするべきではないと思う。当選回数が少ないとか若すぎるとかを指摘するものではない。派閥というより政策集団は、同じ政策で行動を共に出来る集団であるはずである。拘束はしないといえば聞こえが良いが、余りにもバラバラな派閥集団の今回の様態は異様に感じるのは私だけだろうか。

 いずれにしても、現在の日本は産業経済、教育福祉や医療、すべてに困窮疲弊している。一日たりとも政治空白があってはならない。政権与党は国民生活を優先した政治日程を考えた決断をしていただきたいものである。