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NHKの「議員会館の利用は?」、お粗末な報道に思う


 9日 昨日のNHKテレビ「イブニング信州」で「議員会館の利用は?」と題してレポート特集がされた。使い勝手の悪い議員会館を取り上げていただいたことは、任期折り返し点のこの時期においては非常にタイミングが良いと思って視聴した。しかし残念ながら結果は失望したというより、レポートの突込み不足のため偏ったレポートとなり視聴者に誤解を与えたように思える。そもそも、「税金の無駄遣い」のコーナーで取り上げた点にまず問題がある。しかも中に取り入れた映像が前知事は改善に努めたが、今は全く考えていないようにも受け止められるものであった。

 議員会館は確かに議員の執務室でもあり、宿泊施設でもある。レポートにもあったが交通事情が良くなったから日帰りも可能になったと報告されていたが、全く実態を把握されていない。新幹線や上信越自動車道が開通されてから時間は短縮されているので、もちろん日帰りをされる議員もいる。しかし、朝8時からの朝食会、8時半からの勉強会に参加の場合は、自宅を6時か遅くも6時半には出なければならない。前日夜の会もあり連日朝早く出発には無理もある。
更に9時以降の会派総会や委員会の打ち合わせ会などの場合は、長野市に入ってから7時からバスレーン規制もあり、前述の時間帯にはほとんど間に合わなくなる。バスレーンの時間帯には長野インターを降りてから県庁まで約一時間余もかかるときもある。

 宿泊利用率も58人で365日を基準に出しているが、この算出方法が正しいのか疑問である。二人のインタビューも一人は現職の議長では、利用されている議員ではあるが、議長の立場でコメントもしにくい面もあろう。片やT議員は長野市の議員で利用はほとんどされていない。むしろ長野市内の議員でも利用されている議員もいるのでそのコメントもとるべきではないか。

 更に、議員会館の経費についても、年間900万円掛かっているとレポートされていたが、確かに20年度の経費見込みは860万円ほどが見込まれているが、全議員から維持運営費として274万円、宿泊している議員から徴収する宿泊運営費が187万円、合計で461万円ほど収入の見込みがある。差し引き実質経費見込みは400万円ほどとなる。長野県の地理的環境を考えたとき、執務室もさることながら宿泊も大きな議員活動の要件の一つとなる。そのことを考慮した場合税金の使い方として400万円が高いか安いか、見方・考え方の問題であろうと思うがいかがだろうか。

 議員会館を廃止してホテルを利用することも当時議論された。しかし、定例会のように日程が決まっているときは、ある程度ホテル側も部屋の確保も可能であろう。しかし、閉会中の定まらない宿泊の場合の取り扱いはどうなるのだろうか。利用している議員は下着や着替えなど日常最低限の仕度荷物の保管はどうするのか。それらの日もホテルの部屋を拘束するとなれば費用はもっと高くなってしまう。市町村議会のようにどんなに遅くになっても、その日に帰宅ができ、翌日も早朝の時間の会にも参加できる情況であれば会館(宿泊が伴う)は必要ない。しかし、飯田・伊那地方、松本諏訪地方、佐久地方など遠隔地の議員も、県庁所在地周辺の議員も同様な議員活動をできるようにするには、執務室及び宿泊施設は必要になるのは当然のことではないだろうか。

 議員会館のあり方、利用の仕方などの議論やレポート特集であれば問題はないが、税金のムダ使いを考えるとしての議員会館をレポートし、しかも単純な利用率の低さや、議員から徴収される収入を触れないで、掛かる経費のみをことさら税金のムダ使いと思わせるような報道はいかがだろうか。部屋も6畳間でトイレ・風呂・洗面・流しはすべて共同で、食事は全て外食という使い勝手は非常に悪い情況でも、利用者にとっては県民の皆さんのための議会活動の拠点である。もう少し幅広い角度からのレポートをしていただきたいものである。
本当に利用している議員の声も報道していただきたいものである。NHKとしてはお粗末な特集の扱い方だと思う。