現在位置:ホーム»としみつTime'sトップ»記事別ページ

農政林務委員会で中南信現地調査を実施

活動報告 

 19日から21日まで農政林務委員会の中南信地区の現地調査が行われた。幸い天気に恵まれ3日間超過密の日程を無事こなすことができた。


19日 上伊那地区現地調査 上伊那地方事務所において、管内の概況説明を受けたあと、国庫補助金と県費補助金を活用して今年の3月に竣工した「JA上伊那箕輪果樹選果場」の現地調査を行った。この選果場は光センサー方式による糖度・熟度・蜜入り等の内部品質を重視し、最新選果システムによる作業の省力化などを図っている。
 一方、南箕輪村の「伊藤牧場」では、施設や規模の拡大でなく現状の施設・頭数で収量をあげるとして、多額の金額を掛けないで新技術導入など、地域の先駆的な酪農経営を目指していた。営農品目が異なるとは言え両極端の農業の姿を見ることができた。

 20日 下伊那地区現地調査 管内の概況説明のあと、飯田の伊賀良伊(いがらい)地区他の県営かんがい排水事業の調査を実施した。生物環境等に配慮した用水路や頭首工は見事であった。上久堅地区の鳥獣被害防護柵は、信大農学部の教授に指導を受け、有害鳥獣が地区外から侵入するのを防ぐために柵を設置し、地区内を含め個体数の調整を図っていた。喬木村氏乗区では里山集約化事業の実施状況を調査した。森林税を活用し森林所有者の任意団体「氏乗里山整備組合」を設立し、里山整備と同時に耕作放棄地の整備を行い成果を挙げていた。

 Iターン新規就農の「小関りんご農園」の小関隆太さんは、ホームページで長野県の里親制度を知り、里親農家の日下部さんに指導を受け、90アールのりんごと10アールのぶどうを栽培し、ほとんどをホームページを利用して直売をしていた。しかし、ようやく経営が軌道に乗り始めた矢先、ひょう害を受け肩を落とされていた。それでも、自らの体験を活かしながら県に対しても、里親制度のホームページが更新されていないなどと、情報発信の充実を図るべきだと指摘されるなど、前向きにこの難局を乗り切る姿は感動した。

 21日 松本地区現地調査 国営の中信二期土地改良事業として行われた、「農業水利事業」を調査した。大正13年におきた大干ばつを契機に事業が始まり、土砂の堆積や頭首工の老朽化に伴い、併せて土地利用形態の変化による水需要が集中することなどに対応するために実施されたという。新梓川頭首工の新設により、今では塩尻・朝日村・山形村・安曇野地区まで広範囲の畑地地帯に導水が行われている。
 

 松本市の中山霊園に隣接した瀬黒山森林整備地においても、地域住民が協議会を設立し集約化事業として整備されていた。松くい虫の被害地域であったため、搬出間伐を中心に行い、残材については大型チッパーを活用し、現地破砕処理も試みている。これらの処理により松くい虫被害対策と同時に、健全なアカマツ林の造成が図られていた。

 まとめ 3日間の現地調査で改めて農業・林業の現場では、当然のこととは言えどのような困難にあっても負けないで、非常に熱心に取り組んでおられた。しかも、事業が成功している地域には必ず飛びぬけたリーダーがいるということである。熱心なリーダーの仲間づくりにより地域全体が生まれ変わろうとしている。行政はこのような現実を直視し、もっと支援をしていくべきである、と痛切に感じた現地調査であった。

 また、それぞれの地域から農林業振興に対する要望を受けた。末端自治体や広域連合としての要望はよく理解出きる。どこまで県として支援ができるか、一層の調査研究を重ね理事者側と協議を重ねていきたいものである。