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成功している林業経営を視察::高知県・香美市::

県議会報告 

 21日 農政林務委員会の本日から3日間の県外視察がスタートした。初日の本日は、高性能林業機械の導入と一体化した高密度路網整備等を実施している高知県香美市香美森林組合の視察を行った。高知県の林業政策の源といわれるだけに、この森林組合の心の通った取組みは大いに参考になった。その根源は、組合長が自ら現場で体験した施業に基づき、若い人たちが生活を営める収入が得られるようにすること。そのために、森林組合の基本理念である出資している森林所有者が、森林を守るための間伐するために、施業モデル団地を設置し多少なりとも利益を得る工夫をされてきている。

 今までは道(作業道)は道、機械は機械などの考え方であった。しかし、林業施業は総合的でなければならない。いわゆる、道・機械・間伐・搬出などが一体であることが第一義であるという発想である。地域の山を守るのは森林組合だという信念に基づき改善をしてきている。その整備されている林道をしばらく行き現場も調査させていただいた。更に人材の育成があってこそ将来展望が図れるとして、見事に施業チームを若者・ベテラン従事者と組ませ実施し、バランスの取れた年齢の従事者構成となっていた。

 高知県も少し遅れたが「森の工場」事業を設置し、効率的な道や作業システムを整備し、低コストを図ることを目的として、林業事業体は安定した経営と雇用を、森林所有者は健全な森林を作ることによって木材収入を得られる、この両者が相互の信頼関係を築くことによって地域の効果が計れることと、後方支援を積極的に行っている。今では多くの施業団地を設置して、作業道を開設し、高性能機械を導入し間伐を行いながら人材育成をしている。森林組合も、コストダウンを図り森林所有者に収益を還元するシステムを構築し、自己資本の拡充を図っている。このことが新規就業者、特に大学卒の若者も自ら志願して林業現場に入ってきている所以でもある。ここでも素晴らしいリーダーによって成功している事例を見ることができた。