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農政部関係の審査が終わる

県議会報告 
 8日 農政委員会では引き続き質疑が行われた。融雪材による農業被害等の質疑も出された。時宜を得た質疑であり評価されるべきであるが、質問の仕方にもう少し、一工夫必要ではないかと感じられた。全般に限られた予算審議の中で、質問の要旨を手短にまとめ、理事者の答弁を得ることができれば、もっと、奥深く細部にわたり質疑もできることになる。そのことが県民の負託を受けた議員としての、役割の一端を果たすことになるのではないだろうか。委員長として些か残念に思えたところである。私も一委員として委員会審査になった場合、注意していかなければと強く感じた。

 委員会審査の最後に小島副委員長から、この3月で43年間務められ定年退職される竹内農地整備課長に、技術一筋に本県の農業施策を推進してきた立場から、振り返って長野県、職員、議員に対し思いがあったらと発言を求めた。
竹内課長は農業関係予算が減少してきている昨今の現況を憂い、この先々が心配だと冒頭触れながら43年間の経験を通して意見を述べられた。

 県に採用された当時は日本経済が最高に向上期であり、米あまりが始まり他の作物に変換の時期でもあった。最初に携った仕事は現在の立科町(北佐久郡)の「県営かんがい事業」で、女神湖から40kmも用水路を引く事業だった。(実際に現在、多くの田畑が潤っている)続いて川上村の土地改良事業に携った。その当時は農業も非常に活気があったし、土地改良事業は直接農産物の増産に結びつくため、農業者や地域の関係者に大変喜ばれたと当時を振り返っていた。また、それらの直接的効果のほか、機械化等により農作業の短縮化ばかりでなく、余剰人員により地域経済活動に大きく寄与し、その効果も大きいと語られた。

 今後については、様々な農業用施設の維持管理や農水路等の更新が課題だ。受益者の農業者と地域と一体となって考えていくことも必要だ。そのためにも360年の歴史を持って現在も活用されている立科町の例を挙げ、長期的な視点で計画的に更新等考えていくことが必要である。今までは農業関係者の水路であったが、現在では地域全体の機能を持たされている。いずれ、人がいない、金がない時代が来るが水路等をどのように残すかが課題でもある。などと、43年間の仕事を通じ、思いを残しながらも、残された後輩や私たちに大きな示唆を与えてくれた。長い間ご苦労様でした。

 農政部関係の予算は全て原案通り可決すべきものと決し、農政部関係の審査を終了した。