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国は放射線量の安全値を一日も早く示すべき

  17日 昨日私が相談役として関与している弊社のお客さんから電話があった。水周りの設備修理の依頼であった。修理の担当者は決まっていたが、お盆の16日何かと用もあるだろうと思い、昔体で覚えて技術も役に立てられたらとの思いで出動した。出動先は川上村の別荘であった。今日はその修理の話ではない。そこのご主人と話をしていたら、東京の家を引き上げ沖縄に行くとのことである。それでしたらこの川上にお住まいの拠点を持ってこられた方がよいではないかと尋ねたら、実は川上村も「放射線量がいつもより多かった、だから長野県でなく沖縄に逃げるのです。」との答えが返ってきたので驚いた。

 私は放射線量の値を聞かなかった。聞いても分からないからである。疑問に思ったことは、もし危険に値する放射線量の数値であるならば、ここに住んでいる川上村や私を含む南佐久の住民の皆さんはどうすればよいのだろうか。この南佐久地方の放射線量の数値は危険だという話は聞いていないし報道もされていない。更にお聞きしたら、自分でたまたま震災直前に計測器を購入し、自分で計測したとのことである。この山荘のご主人の判断だから、私がとやかく言うことでもないと思ったが、ただ何故このような失礼ながら過剰と思われる判断と行動を起こされるのだろうか。起こさなければならないのかと思った。

 やはり原発事故以来の正確な情報が国民に伝わっていないことが要因と考えられる。TVでも「〇〇地区での□□食品は放射線量が××マイクロミリシーベルト検出された、しかし飲食には問題はありません」というようなニュースが流れたことを思い出した。情報の開示・事実の報道は大いに賛同できるものである。しかし、どこの水準までの数値が安全で、危険値はどの数値からなのかは伝わってこない。これでは国民は不安がつのるばかりである。ここでも国の政治の脆弱さと言うか、国民の安心安全を考えた政治が行われているのか疑わざるを得ない。

 想定していなかった事故ゆえに、どこまでが安全基準としてよいのか分からないといわれるが、少なくとも日本の原子力発電所は世界一安全だといわれている。であるならば、設計・建設にいたるまであらゆるシミュレーションを重ね、安全基準の数値は分かっているはずである。いや、それより以前に、世界の唯一被爆国である日本が原発開発する研究上において、放射線量の安全・危険の数値は当然理解把握したうえで原発を推進してきたはずである。

 一日も早く安全基準を示し、ここの数値までは危険ありませんと、はっきり国は基準値を示すべきである。更に危険でないとするならば、いたずらに不安を煽るような報道発表を控えるべきではないか。送り盆の日、麦わらを燃やしながら、「安全でお帰り願い、来年もお出でください」と麦わらの煙と線香の白煙に託し、お迎えしたご先祖様の精霊をお送りしながら、安定した信頼できるまともな国政をつかさどって欲しいと、心から願った一日となった。