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県と県議会の両輪を上手に回転を

 31日 阿部知事が県政を担当して明日で1年となる。県世論調査協会が発足一年を前に県民世論調査を行った結果が発表された。いつも注目される知事支持率は、支持する・どちらかと言えば支持するとの合計は85・4%だったと言う。田中知事の支持率を超え長野県では過去最高の支持率となった。県知事の県政方針やその運営等に県民が評価している表れでもあり歓迎できるものである。ただ、「支持する」と回答した人は逆に35・5%で、前回調査より4・2ポイント低下した結果が出ている。この数字は知事や知事側近は注意深く分析していく必要があると思う。

 阿部知事はフットワークもよく県内を駆け巡りながら汗を流している様子は伺える。県民からみて目映りはよいと感じられている。この辺りをまともに受け85・4%の支持率と結びつけるとしたら、大きな落とし穴があるように思えてならない。それは田中元知事の場合と村井前知事の世論調査結果においても分かるように、県民の皆さんは知事の県政運営等についてはそう理解していない。田中元知事のようによいか悪いか分からないが、とにかく目に映る機会が多いのでやってくれているのではないか。だから「どちらかと言えば支持」。村井前知事の場合は、田中県政により起因した県政の歪を解消するために、制度の見直しなど努力されたがあまり正面に出なかったため、県民から見れば目に映る機会が少なかった。だから「どちらかと言えば支持しない」と言うことになる。パホーマンスが上手の知事のほうが支持率は上がる傾向である。

 決して阿部知事を非難しているのではない。支持率の数字だけで満足して浮かれてはいけないと言いたいのである。要は阿部知事が掲げる政策の中身と、県民に分からないところで行われている県政運営の仕方、いわゆる県庁村の知事の采配行動こそが、支持率に表われない県民益につながる大事な要素である。数字だけに踊らされないよう2年目を迎え、一層気を引き締めなおして県政にあたっていただきたいものである。

 知事を良くするも悪くするも県職員だけではない。県議会議員こそがしっかり県政課題を常に重視して果敢に議論を戦わせることによって、知事も良好に評価されるが、一番求められている県民の福祉向上につながることを忘れてはならないと思う。県民の皆さんが「よいか分からないが、まあ~良い方だろう」と映っている知事を、85・4%も県民から支持を得ているのだから、この程度のことは良いとか、安易に妥協や数字に惑わされて盲目的容認にならないよう注意するべきである。長野県の県政課題も多いだけに、阿部知事の2年目を迎え県と県議会の両輪を上手に回転していただきたいことを願いたい。