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改めて知らされた「放射能」問題

 5日 最近になり東北の震災被災地のガレキが、東京都の協力により撤去が始まったとの報道がされました。まだまだ、復旧復興の一歩に近づいただけとの情況に思えるが、復興に向けて現実に動き出したことは喜ばしいことである。しかし、放射能に関する不安は全国各地で拭い去られていない。国の放射能除去や処理について明確な方針示されていないことや、数値の基準・判断が未だ曖昧にされていることなどに、地方の行政も国民も惑わされている要因の一つであろう。私も先ごろ、このブログで佐久地方の野生きのこにセシウムが検出されたことに対し、放射能に無知な一般庶民の気持ちとして、わがままを綴らせて頂いたところである。

 そのブログを見たSさんが詳細な資料と共に、放射能の危険性やご見解を寄せてくださった。Sさんは、私が仕事の関係で知り合い、現在沖縄で生活されているが、いずれ近い将来長野県で生活を望まれている方である。Sさんから頂いた資料や説明を読めば読むほど、私の無知とはいえ、調査も行わず勝手な我が儘な思いをブログに載せたことに赤面の思いである。
Sさんから頂いた詳細な資料やご見解を正しく皆さんにご紹介できることはでき得ないが、それぞれ立場におかれている皆さんは、しっかり調査研究され、正しい情報を国民に伝え、適切な数値と処置方法を明確にし、もっとスピーディに国民に知らせることが求められていると改めて感じた。

 私が良く理解できないとした「1mSv/年」は、日本の法律で決められており、国は、日本国内にいる何人でも、1年に大気中、食物、飲料水などすべての被爆元からの被爆量が1mSv/年を超えないような対策を、総合的に講じなければならないことになっているとのことである。法的根拠は次のようになっている。

「*1mSvの法的根拠
  一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRPの勧告)。1mSv/年
    原子力基本法第20条の「放射線による障害を防止し、公共の安全を確保するため、放射性物質及び放射線発生装置に係る製造、販売、使用、測定等に対する規制その他保安及び保健上の措置に関しては、別に法律で定める」という記述。
で、その法律が「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」
そして、この法律の第19条1項に廃棄の基準というのがあり、そこにあるのが
「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行令」と
「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則」という定めで、
さらにその規則の第19条第1項第2号ハで、基準は文部科学大臣が定めると書かれていて、その定めた内容が「放射線を放出する同位元素の数量等を定める件」というものであり、
この第14条4項に「規則第1条第1項第2号ハ及び第5号ハに規定する線量限度は、実効線量が4月1日を始期とする1年間につき1ミリシーベルトとする。」と定められています。」

 専門的で分かりにくいが、県会議員や行政に携る関係者は、条文すべてを記憶することは必要ないとしても、法的根拠を知った上で見解を述べていくべきことを知らされた。現在その立場でないにしても、少なくともそこに席を置かせていただいた者として、我が儘な勝手な思いを公開したことに恥じ入るところである。

 しかし、少なくとも私のような国民の皆さんは多くいることは事実である。やはり国は国民の将来末代にわたる健康の問題だけに、また、楽しく安心安全な生活を望む国民のためにも、法律で定められている「1mSv/年」の基本的な考え方を丁寧に分かりやすく説明するべきである。更に、教育関係者や子を持つ親たちの間にも苛立ちが見える。それは大人と子どもによって受ける被爆の強弱が異なる点だ。これらも、乳児・幼児の放射線感受性は成人の数倍といわれるだけに、早急に年齢別の対策を示す必要がある。

 Sさんは「人々の生活様式(放射能が集約しやすいキノコを多食するなど)や状況(居住地空間放射線量)によって被爆の強弱が異なってくるので、被爆量の多寡が異なり、被爆量の簡単な計算方法を示すべきだ。(専門家によっては簡易でやりやすい計算方法を示してくれています)」と指摘されている。更に、
「この問題は、法律が哲学を定め、それを具体化するために、行政権に命令を定めることを委任し、行政権が1mSvという年間被曝量上限を明確に定めているにもかかわらず、枝葉の議論が錯綜してしまっているところに、その本質があります。」と強く指摘されている。

 たかが「野生キノコ」の採取と食する日本の文化に求めたものであったが、放射能と言う問題の根源が深いことに気づかされた。気づかせていただいたSさんに心から感謝申し上げたい。その一方、行政が判断に遅れているならば、改善を求め議会が一歩進めて議論に参加し、問題の改善解決に努めていかなければならないことも、改めて教えていただいた。頂いた資料の添付も考えたが、お知りになりたい方はご連絡を頂きたい。Sさんにご了解を頂き一人でも多くの人達に現実的課題を知っていただき、日本の原発問題をはじめ、問題と改善に向けて課題の全容を共有したいものである。Sさんのご指摘に叶う反省ブログになっていないが、熱心に問題解決に向かって活動されている、行政の皆さんや研究関係者に対して、軽はずみなブログ公開に反省の気持ちを伝えたい。