現在位置:ホーム»としみつTime'sトップ»記事別ページ

どうなった「長野県歯科保健推進条例」の具現化

 16日 本格的な冬の到来となり何故か気持ちも塞ぎ気味となる感じがするこの頃である。来年度や来年度以降の事業や予算の編成にあたり重要な定例会である、長野県議会11月定例会が先ごろ閉会した。この定例会で議論された内容が翌年の2月定例会で、事業予算として計上され議会に上程されるからである。その点2月定例会では間に合わないものも出てくる。私ども県民は新聞テレビなどメディアか、県と県議会のホームページで知る以外あまり機会がない。それでも議員の皆さんが一般質問や委員会審査の内容は極限られた部分しか知りえないのが現状である。現状においてそれらから知りえた情況の中で、予てから気になっていた課題について触れてみたい。

 県民の多岐に亘る要望や、現況の環境改善のために予算を振り向け、直ぐに実施しなければならない課題。将来のためのステップとして取り組まなければならない課題等々、限られた財政環境の中で予算を組むことは至難なことである。マスコミに流れる話題はどうしても来年度事業に注目される。確かに鳥獣被害対策事業などは数年後に実施すればよいという事業ではない。直ぐに実施してこそ被害が軽減され安心して農林業経営ができることになる。私が注目したいのは長期的展望に立った施策をどのように議論されているかである。県議員諸氏もつい目先の課題に目を向けざるを得ない面は理解できるが、即刻実施することによって将来県民にとって有利になる課題は先延ばしをするべきではないと思う。

 ちょっと遠まわしな言い方になったが、前期の議会で「長野県歯科保健推進条例」を議員提案により全会一致で可決し制定した。これは歯が出揃う乳幼児から大人の歯に入れ替わる小学生などを対象に、フッ化物洗口などにより「むし歯をなくす」ことにより、児童生徒の心技体を充実させ教育的効果を図るばかりでなく、高齢となってからも健康の歯を保ち続け、県民の皆さんに充実した生活を願うことが目的の大きな一つである。もちろん県民が健康を維持することで、将来の医療費の削減や福祉事業のあり方改善に大きく影響することとなる。実際上20年30年先にしか結果が現われない問題である。だからこそ先送りでなく一年でも早く実施することによって効果が挙がることになる。

 条例は設置すればその任を果たしたことにはならない。条例に基づき条例に掲げられた「県民の健康を維持増進するための推進計画」を作成し実施してこそ任を果たすことになると思う。現在機を同じくして「長野県新総合計画」に向けて議論されている。その絡みも考慮しても、今回の定例会で具体的議論が少なかったように思える。「長野県新総合計画」を進めるためにも、県民の健康を考えたこの条例に基づく計画について、どのように進展しているのか議論されたのだろうか。この計画を推進するために歯科医師を常勤職員として迎えたはずである。一向にマスコミにも記事としてあがってこない。条例策定に携った一人として寂しい気持ちである。実際に活動しているのであれば、もう少し見える形で推進状況を発表していただきたいものであるが、いかがだろうか。