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ムダ・ロスの改善こそが行財政改革の一歩

 4日 私が相談役として席をおいている会社の会計年度末は2月である。この数年赤字決算で苦しんできた当社も、今年度は改善が見られどうにか黒字となる見通しである。昨年の3.11東日本大震災・東電原発事故と続いた大災害で、本県の企業も受注があっても品物が間に合わず、十分な企業活動ができなかったことを考えると努力の成果を評価してあげたい。私も何十年ぶりかにたな卸しの手伝いをしてみた。整理整頓を励行しているものの、やはり整理整頓をしてからたな卸し作業に入らずを得ない情況であった。

 長年のデットストックとなっている品物、ほとんど使用できないと思える商品や部品、古くなった部品と同じ新しい部品があったり、見えないところでロスをしていることに改めた目の当たりにして、ため息の連続であった。纏め買いをしてないせいか無駄と思われる在庫数は全体的に改善されていた。しかし、たな卸しをするたびに感じることは、このムダがなければもっと利益が改善され、お客様に還元することもでき、社員の待遇改善も図られるのにと思う。適切な在庫管理を更に徹底させることも私の役目かなとも思った。

 これらの反省をしながら感じたことは、国も県も行財政改革と声高く掲げているが、まさに、身近なところからムダ・ロスをなくすことが行財政改革の一歩ではないかとつくづく感じた。管財課で極め細やかに管理されているとは思うが、まだ十分使用できる事務用品等があるのに、新しい用品を調達していないか。金額的にはわずかではあるが、「もったいない」精神による使い続け習慣は、大きな節約改善に繋がるものだ。

 県有施設等で役割が終了しつつあるものはないか、少子高齢化・人口減少時代に向けて統廃合が必要な施設はないか、逆に設置が必要な地域情況はないか。更には、役割が終わりつつある施設に過剰な県職員の配置がされていないか。施設ばかりでなくすべての事業に言えることだ。ムダ・ロスを探し始めればきりがないが、県民の各年代環境によって異なる利便性や、手を差し伸べなければならない事業、将来の人口増加を図るための経済対策や地域対策等々、やるべき事、やらなければならない事を行うためにも、ムダ・ロスの改善は必要であり行財政改革の原点であると思う。

 「もったいない」精神による使い続け習慣こそがムダ・ロスの改善に繋がる。そのムダ・ロスの改善を求め監視することも議会の役割の一つである。このことこそが議会がやらなければならない「事業仕分け」なのだ。予算審査や決算審査や日常の政務活動の中でやっていただいていることであるが、もっと極め細やかに議会の権能を行使することが議会に求められているのではないだろうか。
久しぶりに行った「たな卸し作業」でいろいろなことを学ぶことができた。