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勇気ある判断を~県短期大学の4年制化~

 1日 県議会の一般質問で県短期大学の4年制移行に対する県の考え方について質問があった。質問の内容や質問に対する答弁等のコメントは、この際私にとって4年制化そのものに疑義があるので差し控える。私は県短期大学の4年制化について私は慎重な考えであったからである。
短大から4年制大学に移行により高度な学問・研究の場を与え、有能な人材を育成することは否定しない。しかし、明らかに人口減少化時代を迎え、本県の高校教育の現場ですら入学志願者の減少で定員割れが多く、高校再編の大きな要因となった。4年制にしたからと言って学生が集まってくるのだろうか疑問だ。

 そもそも、4年制化に向けてのプロセスが全く逆になっていると思えてならない。それは、現在の短期大学で何が不足で、何を求めようとしているのか曖昧の中で、ただ4年制化のみの考え方が先行している。4年制化がある程度周囲の理解が得られようとしてから、学科を何にするか検討が始まっている。確かに短大同窓生からは管理栄養士育成課程を望まれていると聞いているが、本当に本県にとって、国にとって将来もより必要とされる課程なのだろうか。本県の県立4年制大学として特別な特徴ある育成が、県として必要性があるのだろうか。4年制化ありきで、とってつけたような学科のように思えてならない。
子ども学科も同様に県としてどのような教育を求めているのかこれも曖昧だ。いじめ問題や学力低下問題などの解決策であるとするならば他にあるはずだ。

 高度な教育をおろそかにしようとは思わない。県が負担しなければならない今後の運営費が約10億円と言われている。ただでさえ税収が減少し今後の財政運営を考えただけでも、本県の教育全般に必要とされる分野に有効に活用しても年間10億円は要らないはずだ。将来の高校教育ビジョンを根本から見直し、勇気ある決断を下したことを手本に、本県だけのエリアを考えずに国全体の中の4年制大学のあり方を議論し、後に禍根を残さないよう県会は目の先の票を求めるのでなく(失礼)、場合によっては「ノー」と言える気概をもって議論展開していただきたいと思う。

 県議は先を予測できる立場だけに、勇気ある判断と発言を県民は求めているのではないだろうか。いや、率先して将来あるべき姿を県民に説明し、今は憎まれても後々賞賛されるような誇れる県議であって欲しい。県民にとって最後の塞で最大限のチェック機能を持つ県会だからこそ、敢えて勇気ある判断を求めたい。