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大雪と忘れられた互助の心  

 21日 久しぶりの大雪は国県道は一定の積雪があれば業者が雪かきの処理をしてくれるが、普段積雪が少ない地方では雪かきに困難を要することが多い。特に最近高齢化の上に独居老人が多いことだ。その皆さんに雪かきの強要はできないが、若い世帯であっても道路の雪かきにでてこない人が多い。どうしてもその箇所は雪が残り、私どもの寒冷地では自動車で踏みつぶされた雪が、輪道の部分以外は雪の塊が凍ってしまい車も歩行者も危険極まりない。以前は(数十年前)近所の皆さん総出で人家のないところまで雪かきをしたものだ。今はそのような互助の心はどうしてしまったのだろうか。原因の追究は際限なく各分野に行き渡るので今回は追求しないことにする。

 町役場が情報無線で何回ともなく「通学路確保のための雪かきをお願いします」と流していた。大雪のあと町内を回ってみたが、とても十分とはいえなかった。ふと気がついたら役場庁舎の周りの雪が処理してなく、役場に訪れる人達も大変危険な状況の中を通らなくてはならない。住民の皆さんに協力を求めておきながら、職員自ら役場の周囲の道路ですら雪かきをしないようでは町民の皆さんにお願いはないだろう。

 職員は職務があるからと言うかもしれない。職員は住民に仕事をしてやっているのでなく、住民のためのサービス業であることを忘れてもらっては困る。しかも、大雪は水害と同じで一種の災害である。台風や集中豪雨などのときは対策本部を作らない状況のときでも、職員は危険箇所の見回りや対応策を職員自らが取っている。それで手が負えない場合は専門業者に依頼し処置してもらっているのではないか。大雪のときぐらいそれらと同じような対応をしても良いのではないかと思う。何も行政に家の前にごみがあるから拾いに来て欲しいなどと、何でも行政に頼るつもりで言っているのではない。職員自らが互助の姿を積極的に行い、その上で町民の皆さんに協力を求めることこそが、健全な町づくりの一歩となるのではないだろうか。

職員が交代で雪かきをしても役場の周囲だけであれば、仕事にそう支障をきたすことは無いと思う。雪かきのみならず高齢化社会を迎え、あらゆる場面で行政と住民との協働作業をしなければならないことは多い。一自治体の一端で重箱の隅を突くような事案かもしれないが、住民と直接交わる市町村ばかりでなく県も含めて、住民サービスのあり方を住民サイドに立って、もう一度考えてみるべきではないだろうか。地域住民自身も当然ながら互助の精神を持って事にあたって欲しいものである。